新NISA時代の株式投資学習、個人投資家の実態に迫る
オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」を運営する株式会社トレジャープロモートは、全国の個人投資家800人に対して株式投資に関する学習実態を調査しました。その結果、約半数にあたる383人が新聞や書籍、セミナー、スクールなどの有料サービスを利用していることが判明しました。一方で、約4分の1の人々は特に学習を行わずに株式投資に挑んでいるという結果も見られました。
様々な情報提供が増加する中での学習方法
新NISAの導入によって多くの人が株式投資に興味を持つようになった今、ネット上にはウェブサイトやSNS、YouTubeなど、無料で学べる情報も豊富にある中で、果たして個人投資家はどういったサービスを利用しているのでしょうか。
調査によれば、383人のうち47.9%が有料の情報やサービスを活用していると答えており、無償での学習にとどまる人は28.1%、さらに「何も利用していない」との回答も24.0%ありました。つまり、個人投資家の約75%は何らかの形で株式投資についての学びを進めていると言えるでしょう。
依然として根強い人気の情報媒体
具体的に有料情報を利用している383人の回答を見てみると、最も多かったのは「日本経済新聞」で、54.8%の人が同紙を通じて学んでいると答えました。続いて書籍での学習が43.7%、株式関連の雑誌が40.7%となっています。特に文字情報による学習が多い印象を受けますが、セミナーに参加したことがあると答えたのは約3割、継続的に受講するスクールを利用しているのはわずか8.6%でした。
学習への投資金額
有料サービスを利用している投資家がどのような金額を支出しているのかという調査結果では、「10万円未満」とした人が55.6%もおり、8人に1人は50万円以上使っているとのことです。一部は100万円以上を支出しているケースも見受けられ、意外と多くの投資家が自己投資を行っています。
知識だけでなくメンタル面の支えにも
株式投資においては、知識を深めると同時にメンタル面の強化も重要です。調査では、「売却するルールを学べた」「基礎を学んで取引が始められた」「株式セミナーで現場の声を聞き、投資判断に役立った」といった具体的な声が多く寄せられました。有料サービスを通じて得た学びが、株式投資の成績向上に寄与しているケースが多いようです。
無料情報の活用状況
また、無料の情報を使っている225人の中でも、有益な学びを得たとの声が多く見られました。YouTubeのデイトレーダーの動画が役立ったり、証券会社の無料セミナーでスクリーニングの使い方を学んだ経験も報告されています。これらの無料情報も、工夫次第では大いに活用することができるようです。
学びを持たずに株式投資に挑むリスク
しかし、全体の約4分の1が何も学ばずに投資に挑んでいることは、懸念材料でもあります。頻繁に変動する市場の中で、リスク管理を行わずに投資することは大きな損失を生む可能性が高く、自己責任の元での投資行動が求められます。
まとめと「株の学校ドットコム」の役割
個人投資家の約75%が何かしらの方法で株式投資を学んでいることが明らかとなった今回の調査。特に新聞や書籍といった従来型の情報媒体が依然として学習のベースを支えています。「株の学校ドットコム」では、結局のところ株式投資において必要なのは、知識や技術だけでなく、心の支えも得られるガイドを提供し続けていく重要性を認識しています。今後も質の高い情報発信を通じて、投資家たちが安心して投資活動に取り組めるようサポートを強化していく所存です。