塚本智也の個展「Journey of Encounters」のご案内
2025年7月5日(土)から、「Gallery & Bakery Tokyo 8分」にて現代美術家・塚本智也の個展「Journey of Encounters」が開催されることが決定しました。本展は13年ぶりの東京での個展であり、心待ちにしているファンにとって特別な機会となります。
展覧会概要
本展では、塚本智也の新作を中心に、彼の独自の作風が表現されています。彼は1982年に石川県で生まれ、現在は神奈川県を拠点に活動を続けています。塚本はエアブラシを駆使し、極小の点を重ねることで点描効果を生み出し、ドリッピング技法と軽やかな筆致を融合させた作品を制作しています。特に赤、青、黄の三原色を巧みに重ね合わせ、視覚的な混色を生み出す技法が特徴です。これにより、彼の作品は模様や色彩の境界を溶解させ、深いメッセージを観る者に伝えます。
出展される主な作品には、《Deer 25》や《Cherry Blossom 18》などがあり、桜や鹿、人物のモチーフを通して、光と影のコントラスト、生と死の循環を表現しています。塚本は、視覚混合理論と琳派の装飾性を現代に解釈し直すことに挑んでおり、観る者を深い没入体験へと誘います。
出展作品の販売について
本展では、出展作品の一部がArtStickerで一般販売されます。2025年7月4日(金)の17:00から先着順での販売となり、早めのチェックが必要です。価格リストは事前に問い合わせを行うと受け取ることができますが、プレセールスの状況により販売が終了する経路があるため、注意も必要です。
塚本智也の展覧会ステートメント
塚本自身が本展に寄せた言葉として、「Journey of Encounters - 出会いの旅」というテーマが掲げられています。日常生活の中には、偶然の出会いや瞬間の交差点が数多く存在することをテーマにしており、作品を通してその様子を視覚化したいと考えています。
彼は、淡い桜の花影や人の残像、静かに息づく鹿の様子を描写し、偶然生まれる時間の重なりを表現しています。赤、青、黄をエアブラシで重ね、小さな隙間を残すことで、変化するシルエットを生み出します。その儚さは、桜の咲いて散る営みを思わせると共に、無常な美しさを呼び起こします。
アートスペースについて
「Gallery & Bakery Tokyo 8分」は、アートギャラリーとベーカリー、カフェが融合したユニークなスペースで、アート作品を楽しむだけでなく、来場者同士が感想を語り合える空間としても重要な役割を果たします。多くのアート作品の中で、緩やかに流れる時間と共に心を通わせられる場が提供されています。
東京メトロ銀座線「京橋駅」から徒歩3分というアクセスの良さも魅力的で、多くの方々が訪れることを期待しています。塚本智也の独創的な世界観がどのように表現されるのか、ぜひ自身の目で確かめに行ってください。
こうした機会を通じて、アートが日常生活の一部として広がっていくことを願っております。塚本智也の個展「Journey of Encounters」を心より楽しみにしています。