AI駆動のサイバーセキュリティ強化へ！AvePointのYdentic買収

米国ニュージャージー州ジャージーシティに本社を置くIT企業、AvePointは、MSP（マネージドサービスプロバイダー）向けプラットフォーム「Elements」の進化を加速させるため、SaaS企業Ydenticを2025年1月15日に買収する契約を締結しました。これにより、AIを活用したサイバーセキュリティ強化が期待されています。

背景と目的

AvePointは、MSPが顧客のIT環境を円滑に管理・保護できるよう支援してきました。その中心となるのが「Elements」というプラットフォームです。一方、Ydenticは、IT管理作業を自動化するスマートソフトウェアを提供し、2017年の設立以来、急成長を遂げています。Ydenticの導入により、MSPは運用コストを削減し、業務の効率を向上させることができます。

今回の買収の重要性

AvePointは、この買収を通じてチャネルビジネスへの投資をさらに深め、業界トップのMSPプラットフォームへの進化を目指しています。デジタル環境におけるセキュリティの重要性は高まる一方であり、業界調査会社Canalysによると、2024年末までにサイバーセキュリティマネージドサービスの市場は800億ドル規模に達すると予測されています。これからの時代、データ、アクセス、エンドポイントセキュリティを強化し、持続可能なビジネスモデルを構築することが求められています。

経営陣のコメント

AvePointのCEO、Dr. Tianyi Jiangは、「Ydenticチームとの連携を心待ちにしています。この買収は我々の戦略に完全に合致しており、MSPに対する自動化、サービス管理、データインサイトなどの機能が強化されることで、当社のパートナーシップに新たな競争優位性を提供します」とコメントしています。

Ydenticの創業者兼CEO、Jorn Wittendorpも、「AvePointとの提携は当社にとって大きなチャンスです。最新のテクノロジーを駆使したMSP支援によって、顧客により大きな価値を提供していきます」と述べています。

AvePointの実績と展望

AvePointは、2001年に設立以来、マイクロソフト社のグローバルパートナーとして信頼され続け、現在では世界11カ国に展開しています。日本市場にも2008年から参入し、官公庁や大企業へのサービス提供を行っています。2021年にはNASDAQに上場し、2024年にはマイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤーを受賞しました。

このように、AvePointは国内外においてその存在感を高めており、Ydenticの買収によってさらなる飛躍を遂げることでしょう。将来的には、AIを活用したセキュリティ solutionsを通じて、より安全で効率的なIT環境を提供することを目指しています。