通販カタログ革命を起こす「フェリシモ」の魅力
大阪を拠点にした株式会社フェリシモは、その独自のビジネスモデルとユニークな商品で、通販業界に革命をもたらしている企業です。特に注目を集めているのが、「肉球の香りハンドクリーム」など、アイデアあふれる商品ラインナップ。これは、同社が展開する「部活動制度」に由来しており、社員が自分の好きなことを基にした商品を企画できる仕組みを持っています。今回は、このユニークな企業文化と挑戦について深堀りしていきます。
伝統と革新を融合した企業文化
フェリシモの原点は1965年に遡り、当初は父と兄が創業した通販会社「ハイセンス」としてスタートしました。月に1回商品が届くサービスは多くの顧客に好評となりましたが、代表取締役社長の矢崎和彦氏が入社してからは、そのビジネスモデルが新たな展開を遂げます。顧客の意見を耳にした矢崎氏は、通販カタログを有料化し書店で販売するという斬新なアイデアを思いつき、成功を収めました。この新たな取り組みが、フェリシモの成長を加速させました。
ユニークな商品が生まれる源泉
フェリシモには、業務以外に自分の趣味を生かせる「部活動制度」があり、社員が自由に集まって新しい商品を企画することが可能です。特に猫好きが集まる「猫部」から生まれた「肉球の香りハンドクリーム」は大ヒットを記録しました。これは、ただのハンドクリームではなく、販売の一部が野良猫保護活動に寄付されるという社会貢献も込められています。一方で、全く売れなかった商品についてもエピソードがあり、社員の趣味を反映した尖りすぎたアイデアがどのようにクライシスに陥ったのか、興味深いところです。
地元、神戸に根ざした取り組み
1995年に阪神淡路大震災が起こり、フェリシモの本社が大阪から神戸に移転することとなりました。この移転を機に、地元企業とのコラボレーションを進め、新たな取り組みも始まります。昨年末、兵庫県内の食品メーカーと共同で、味を重視した新しい形の備蓄食を発表しました。これは、保存期間よりも品質を重要視したもので、食への深い思いが込められています。さらに、神戸ポートタワーの運営もフェリシモが手掛け、昨年のリニューアルにより、来場者数が31年ぶりに50万人を超える結果を達成しました。
将来に向けての展望
フェリシモの取り組みは、昔ながらの通販業務を超え、新しい形のビジネスを構築しています。ユニークな商品を通じて地域貢献を行いながら、顧客の期待を超えるサービスを提供することを目指しています。今後もその革新をご期待ください。これらの取り組みは、単なる通販とは異なり、顧客とのつながりを大切にした新たな形のビジネスとして、多くの人々に支持されています。ぜひ、フェリシモの公式サイトやその商品を手に取って、その魅力を感じてみてはいかがでしょうか。