原宿で開催！ハシジマコウスケのアート展『ぷるぷるパンク』が描く新たなサイバーパンクの世界

原宿で目撃する新しいアートの形

2025年6月27日（金）から原宿の「tHE GALLERY HARAJUKU」で、アーティストのハシジマコウスケによる初の個展『ぷるぷるパンク』が開催されます。この展覧会は、彼の著書である長編SF小説を基に、アートと文学が交わる新たな試みを提供します。

30万字の物語をアートに変換

ハシジマコウスケは、クリエイティブディレクターとしても知られていますが、本展でのアプローチはそれとは異なります。彼はまず、30万字に及ぶ小説を「存在しないアニメの原作」として執筆しました。この独特の制作手法により、彼の妄想が形となり、視覚芸術として表現されています。デジタル描写を駆使し、筆跡やコラージュ、素材感を融合させた作品は、観る人々に強いインパクトを残します。

作品が生み出す多層的体験

『ぷるぷるパンク』には、ただ美しいだけではなく、観衆の脳を揺さぶるような構造があります。アートと文学の境界を曖昧にする彼の作品は、視覚情報と文字情報の関係性を再考させ、より深い鑑賞体験を提供します。この展覧会で表現されるのは、アナログとデジタル、フィクションと現実、文字と画像、サイバーパンクとシティポップといったあらゆる境界を超えた「超ハイブリッド」な世界観です。

サイバーパンクの進化

サイバーパンクといえば、通常、男性の欲望と怒りをテーマにした物語が多くみられます。しかしハシジマは、このジャンルに「女子社会的影響力」を加え、新たな視点で物語を紡ぎました。彼の作品『ぷるぷるパンク』は、単なる戦いではなく、心を交わす勇気や、再生への視点を強調します。

この新しいサイバーパンクの形は、これまでの無意識の前提を揺さぶり、未来への希望を示しています。もっと多様で、柔軟な物語が形成される兆しを感じます。