貝印が生成AIを活用したブランドムービーを発表！日本の美とものづくりを映像で表現

貝印、生成AIによる革新的なブランドムービーを公開

グローバルな刃物メーカーである貝印株式会社は、PYRAMID AIとの協力により、初の生成AIを活用したブランドムービーを発表しました。このムービーは、日本の文化の美しさと精緻なものづくりの精神を映像で具現化し、世界中で展開しているブランド「旬」の新しい姿を示しています。

ブランドムービーの魅力的な内容

貝印が制作したこのブランドムービーは、日本と西洋文化が融合したクリエイティブな作品で、国際的なプレゼンスを確固たるものにすることを目指しています。生成AIを活用することにより、従来の高コスト・長期間にわたるプロセスを改善し、迅速に競争力のあるコンテンツを提供できるようになりました。

この新しいアプローチにより、従来のCG制作に要する時間を最大で1/3まで短縮することに成功。短期間・低コストでありながら、高品質な映像の制作が可能となり、商品画像を用いたストーリー性のある表現が実現しました。また、広告クリエイティブの転用やローカライズにも対応し、多様な市場に適応しやすくなっています。

「旬」ブランドの国際的な評価

「旬」ブランドは2000年に欧米向けに販売を開始し、2022年には累計出荷本数が1,000万丁を超えました。現在60カ国以上に展開し、その品質は多くのシェフや料理研究家に評価されています。特に“Kitchen Knife of the Year”の賞を12回も受賞しており、国際的なデザイン賞にも輝いています。今回のブランドムービーは、これらの国際的な評価を受け、日本の美しい鋼の伝統と「旬」の高精度な刃物作りを視覚的に表現しています。

制作に込められた思いとは

貝印のクリエイティブ・ディレクターである鈴木曜氏は、動画制作中に「鉱物（金属）で構成された日本の世界」というコンセプトを持ち、AIを用いた表現がそのイメージに肉薄できているかを重視しました。プロモーションやブランド表現においては「唯一無二の正しい答えはありません」とし、AIを使いながらも探求する姿勢を強調しました。新たに撮影した素材を用いて質を向上させるなど、実験的なハイブリッドスタイルでの制作が行われ、企業にとっては費用対効果の高い手法であると評価されています。

PYRAMID AIとのコラボレーション

このムービーはPYRAMID AIとも緊密に連携して制作されています。河野将太氏からは、AI表現と従来の映像技術を組み合わせることで、制作のコストと時間を抑えながら高品質な広告映像に完成させることができたと報告されています。生成AIの進化を活用し、クリエイターとAIの共創によって新しいクリエイティブ体験を提供しています。