真田将太朗の個展『BETWEEN: Landscape and You』が東京で開催
東京国際ギャラリー(品川・天王洲)にて、気鋭のアーティストである真田将太朗の個展『BETWEEN: Landscape and You』が始まります。この展示では、真田の描く「新しい風景」が鑑賞者との深い対話を生み出す空間として設計されています。
作品の魅力
真田が創造する新しい風景は、まるで窓のように鑑賞者と作品の間に独特の空間を生み出し、そこに包み込まれるような感覚を提供します。大作に加え、大型立体インスタレーション作品も展示され、「新しい風景」に没頭できる特別な空間が広がります。
作家の思い
真田は、作品を制作する際の初期のモチベーションとして「現代を映し出す新しい風景を描き、多くの人に見てもらいたい」という思いを抱いていました。情報が氾濫する現代社会において、人々は忙しさに追われ、立ち止まって景色を見つめたり心を落ち着けたりする時間が必要であると感じています。そのため、彼は自身の描く風景を通じて、他者とのつながりを持つ体験を共有してほしいと考えています。
新しい風景の表現
真田は、風景が形作られる過程や、私たちが無意識に感じる重力を感覚的に表現することが重要だと語ります。彼の「風景は縦に伸びる」という感覚は、樹木や建築物の構造からインスピレーションを得ており、それらを一つの画面に対して垂直の筆致で描くことで、時間の流れを表現しています。色彩を抽出し、構成を計画しながら作品を生成する過程は、彼の創造的プロジェクトそのものです。
作品の具現化
真田の作品には、歴史や時代性が反映される瞬間があります。彼は、写真によって記録としての役割が薄れたとも言われる絵画の重要性について、再考する必要があると主張しています。作品制作の過程で生まれる即興的な動きや変化を受け入れ、実際の景観から新たな形を抽出して描くことで、彼は現代の新しい視点を提示しています。
会場と詳細
この展覧会は、東京国際ギャラリーにて2025年3月1日から4月26日まで開催されます。場所は東京都品川区東品川1-32-8、TERRADA ART COMPLEXⅡの3階です。休廊日は月曜と火曜で、水曜日の訪問は予約が必要です。
真田将太朗は2000年に兵庫で生まれ、東京藝術大学美術学部を卒業後、東京大学大学院学際情報学府で学んでいます。彼の作品は国内外で高く評価されており、常に革新を追求し続ける若手アーティストとして注目を集めています。ぜひ、この機会に彼の作品を鑑賞し、新しい風景を感じてみてはいかがでしょうか。