福岡女子商業高校とpaiza、教育連携協定を締結
ITエンジニア向けの転職・学習プラットフォームを提供するpaiza株式会社が、福岡女子商業高校と教育連携協定を結びました。この協定は、IT業界における人材不足やジェンダーギャップの解消を目指すもので、特に女子生徒に向けた意義深い取り組みです。
最近の調査によれば、IT業界は2030年には最大79万人の人材不足に直面すると予測されています。特に九州地域では、情報サービス業の約73%がITエンジニアの不足を実感しているとのこと。さらに、ITエンジニアの男女比が8:2と大きな偏りがあり、女性が活躍できる場を広げる必要があります。これが今回の協定締結の背景となっています。
教育連携の内容と取り組み
paizaは今後、福岡女子商業高校において「paizaラーニング 学校フリーパス」を活用した継続的なプログラミング教育を提供し、ITキャリアに関する情報提供を強化していく方針です。この取り組みを通じて、女子生徒たちがITの可能性を知り、未来のキャリアに目を向けるきっかけを作ることを目指しています。
福岡女子商業高校では、既に「paizaラーニング 学校フリーパス」を導入しており、協定締結を通じてより深い連携が実現されることが期待されています。このプラットフォームは、日本全国の高校や大学、専門学校に無料で提供されており、2024年度には648校に利用される見込みです。
IT人材育成イベントの実施
この協定のもと、最初の具体的なイベントとして「ITは私のミライを広げてくれる」を2025年7月16日(水)に開催しました。このイベントは女子生徒・女子学生を対象にしたもので、実際のプログラミングを体験することでITキャリアへの理解を深める機会となりました。
イベントの内容は多岐にわたり、講演ではpaizaの代表がIT業界の現状やキャリアパスについて話しました。さらに現役の女性エンジニアによるパネルディスカッションも行われ、参加者は自身のキャリアに対する具体的なイメージを持つことができました。
プログラムの中では、実際に手を動かしてコードを書くワークショップも実施され、生徒たちは「難しかったけれど楽しかった!」という声を上げ、お互いに刺激を与え合いながらITスキルへの興味を拡大していました。特に、同世代の先輩から技術やその業界についての話を聞くことで、将来について真剣に考える生徒も多くいました。
参加生徒の声
生徒たちの中からは様々な声が寄せられてきました。「これまでIT業界について考えたことがなかったけれど、今回のお話を聞いて興味が湧いてきた」という感想や、「女性エンジニアとしての経験談を聞けて参考になった」といった意見が多く、イベントの全体的な雰囲気は前向きでした。IT企業に対する抵抗感が薄れ、多くの学生が新たな未来に目を向けるきっかけとなったようです。
これからの展望
今後もpaizaと福岡女子商業高校は協力し、IT人材育成のイベントや教育プログラムを提供していく予定です。このような取り組みを通じて、女性のIT業界への進出を一層後押しし、地域の人材育成に貢献していく姿勢を鮮明に示しています。将来的には、性別に関わらず多くの才能がIT業界で活躍することを期待しています。教育と産業が連携し、明るい未来を切り開くために、ぜひ注目していきましょう。