戸建て派とマンション派の選択肢に迫る持ち家購入のリアルとは
近年、持ち家を購入する際の選択肢として、戸建てとマンションがあり、多くの方がそのどちらにするか悩まれています。今回、株式会社MEMOCOとゼロリノベが合同で実施した、持ち家購入経験者に関する調査結果をもとに、戸建て派とマンション派の本音に迫ります。
調査概要
調査は一都三県に住む持ち家購入経験者108名を対象に行われ、男性50名、女性58名、年代も20代から60代以上まで幅広くカバーしています。調査方法はインターネットを利用したもので、質問内容は持ち家の種類や満足度、再度選ぶならどちらを選びたいかなど多岐にわたります。
購入した物件の種類
調査結果によると、回答者の約69%が戸建てを選んでおり、単純計算でおよそ7割が戸建て派。マンションを選択した人は31%でした。このことから、戸建てが好まれる傾向が明確に見て取れます。
こだわり条件
さらに調査では、購入時に物件選びにこだわったかどうか尋ねたところ、58%が「こだわって選んだ」と回答し、約90%が何らかのこだわりを持って選んでいることがわかりました。特に戸建て派からは、「子どもを戸建てで育てたい」、「隣人との干渉が少ない」といった意見が多く、ペットと一緒に暮らすことや、プライバシーを重視する声も挙げられました。
一方、マンション派の方からは、「駅近で生活の利便性が上がる」、「管理が楽で住みやすい」といった理由が聞かれました。また、防犯上の理由からマンションを選ぶ方も多くいらっしゃいました。
満足度とその理由
次に、購入物件に対する満足度についてですが、約46%が「満足している」と回答、また51%が「どちらかといえば満足している」と答えています。つまり、半数以上の人が一定の満足感を得ているものの、何らかの不満を持っていることも明らかになりました。
その満足の理由としては、自分たちで全て決めた土地選びや間取り、家族団らんを楽しむことで、「想定通りの生活ができている」という意見が目立ちました。一方、満足していない理由としては、立地や間取り、さらには生活環境の変化に適応できないというコメントが多く見受けられました。このことから、購入後にライフスタイルが変わった今、理想通りの住まいが維持できていない方がいることも浮き彫りになりました。
もう一度家を選ぶなら?
もし再度住宅を選べるとしたら、戸建てを選びたいと答えた方が65%、マンション派は35%と、戸建て派が過半数を占める結果に。理由として「隣人を気にせず過ごしたい」、「庭を持ちたい」といった声が挙がりました。それに対し、マンションを選ぶ理由には、将来は子どもたちが独立するため、メンテナンスの簡易さや、売却価値を重視する声が目立ちました。
この調査結果から見えるのは、持ち家購入におけるこだわりが強く、将来的なライフスタイルの変化を見据えた選択がなされているということです。戸建てもマンションもそれぞれにメリットとデメリットがあり、改めてどちらが自分たちのライフスタイルに合っているかを考える良い機会になるかもしれません。
まとめ
持ち家購入に関して、戸建て派とマンション派それぞれの選択理由や、その後の満足度など多くの情報が集まりました。物件選びは個人のライフスタイルに深く関わっていることがわかります。今後の住まい選びにおいては、ライフスタイルや家族構成の変化を考え、柔軟に選択することが重要でしょう。