THE ORAL CIGARETTESとSiM、熱狂の最終公演が記憶に残る

2025年11月18日、愛知・COMTEC PORTBASEで行われた『ALL MY LIFE TOUR 2025』のファイナル公演は、THE ORAL CIGARETTESとSiMの豪華共演という形で、ファンにとって忘れられない一夜となりました。このツアーは、9月17日の大阪からスタートし、7カ所を巡る熱気あふれるライブの連続でした。

圧巻のパフォーマンス

ライブはSiMから始まり、彼らの代表曲「PANDORA」をエッジィなギターサウンドと力強いシャウトで切り裂く様子に、会場のボルテージは一気に最高潮に。続く「WHO'S NEXT」や「Boring People, Fucking Grays」も圧巻で、観客はその迫力に飲み込まれました。新曲「CHAMPiONS」で多くのファンがヘッドバンギングする姿はまさに圧巻です。

SiMのMCでは、オーラルの主催フェス『PARASITE DEJAVU 2024』に出演予定だったバンドとの再共演の提案があったことを冗談交じりに語りました。「何もないところから伝説を作る」がバンドのモットーだとするMAHの言葉も印象的です。次々と続く強烈なパフォーマンスに、ファンは目を離せませんでした。

THE ORAL CIGARETTESの反撃

SiMの後を受け、THE ORAL CIGARETTESは「OVERNIGHT」でスタート。ファイナルにふさわしい熱気を持った演出で、登場早々に観客を引き込みます。「今日はファイナル、そのつもりで全力で楽しんでくれ！」という山中の言葉に、場内の興奮はますます高まりました。その後も「DUNK feat. Masato (coldrain)」や「Shala La」など、バリエーション豊かな楽曲が続き、メンバーのエネルギーと観客との一体感が生まれました。

ライブ中盤では「Tonight the silence kills me with your fire」や「UNDER and OVER」を披露し、山中は観客に「全部を見せてほしい」と求めます。その言葉通り、会場の一体感は最高潮に達しました。煽りが繰り返される中、会場はまるで一つの生き物のように揺れ動きました。

充実したクライマックス

クライマックスには問答無用の「狂乱 Hey Kids!!」が投入され、特に盛り上がる瞬間が訪れました。そして「CATCH ME feat. MAH (SiM)」では、SiMのMAHが再び登場し、豪華共演で圧倒的な歓声を浴びることに。最後は「Savior Of My Life」と続き、山中が感動的な言葉で観客に感謝を述べました。見せ場の連続で、ファンは心からその瞬間を楽しんでいました。

この日のライブをもって、THE ORAL CIGARETTESは年末に向けてさまざまな大型フェスに出演予定。来年には、新たなプロジェクトとして『DREAMLAND - ALL NIGHT GIG & PARTY -』に出演し、更には全9公演の対バンツアー『ERASE the BORDER TOUR 2026』も控えています。これからの彼らの活動がますます楽しみです。

取材・文：奥“ボウイ”昌史
撮影：THE ORAL CIGARETTES／SHOTARO