中高生と大人向け「痴漢ハンドブック」制作プロジェクトの報告
東京都新宿区に所在するNPO法人SISTERSは、中高生と大人向けの「痴漢についてのハンドブック」を制作し、配布するプロジェクト「#痴漢はみんなでなくすもの」を実施しました。このプロジェクトのクラウドファンディングは2026年3月15日に終了し、337名の支援者から合計2,371,770円の資金が集まりました。
なぜこのハンドブックが必要なのか
東京都の調査によると、女性の約5人に1人、男性では約12人に1人が生涯のうちに痴漢被害を経験すると報告されています。特に、高校生や大学生の時期に初めて被害に遭うことが多いという現実があります。このプロジェクトでは、心理士の監修のもと、中高生向けのハンドブックを作成し、また大人向けにはデジタルハンドブックを提供することで、痴漢問題を身近なものとして捉えてもらうことを目的としています。
多くの方から寄せられた支援の声には、自らの経験を語りながら「もう同じ思いをする世代を作りたくない」という強い意志が込められていました。このようなメッセージからは、痴漢という問題が決して個人の事情で片付けられるものではなく、社会全体の問題として取り組むべき事柄であることが伺えます。
プロジェクトの特徴
このプロジェクトの特筆すべき点は以下の通りです。
1.
中高生向けハンドブックの配布: 専門家が監修した内容に基づく冊子は、心理的なサポートを意識した設計となっています。
2.
大人向けデジタルハンドブックの発信: 痴漢被害の目撃者になるかもしれない大人たちが、どのように行動すればよいかを学べる資料を提供します。
3.
参加型活動の推進: この問題を「10代だけの悩み」とせず、みんなで解決していく方向性を重視しています。
今後の展開
クラウドファンディングの結果、目標金額には達しませんでしたが、集まった資金を活用してできる限り多くの人にハンドブックを届ける計画です。特に、5月から協力校に向けて中高生向けハンドブックの配布を開始し、また大人向けのデジタル情報もWEBで公開します。これにより、6月に予定されている痴漢対策月間に向けた広報を強化する意向です。 続いて、ハンドブックの配布先となる学校や協力者を募っていきます。
支援者からの声
支援者の多くは、自らの被害体験を述べ、このプロジェクトの重要性を問い直しました。「自分一人では声を上げられなかった経験から、今の若者には違う未来を築いてほしい」という切に願うコメントが寄せられています。他にも、「自分ができることは何か」を問いかける姿勢が多く見受けられ、今後の活動に向けた大きな支えとなりました。
実行者からのメッセージ
NPO法人SISTERSの代表、鈴木彩衣音氏は、「多くの支援者に感謝しつつ、プロジェクトはここからが本番です。集まった資金で、多くの中高生に『あなたは悪くない』というメッセージを届けたい」と語っています。また、配布先学校や連携パートナーを必要としており、支援を通じてさらなる広がりを見込んでいます。
寄付のお願い
今回のクラウドファンディングは一つのステップですが、配布に必要な印刷や配送費用がまだ不足しています。引き続きご支援をいただける方々には、特に中高生の未来のために、貴重な情報を届けるための力になっていただきたいです。寄付の方法やその他の詳細は特設サイトで確認できます。
社会が一緒にこの問題に対処していくためには、一人ひとりの意識が大切です。私たちはこの取り組みを通じて、社会全体が変わることを目指しています。今後とも引き続きご注目とご支援をよろしくお願いいたします。