育休もキャリアも両立へ―ワークシフト研が新たな福利厚生プランを発表
株式会社ワークシフト研究所が育休者向けのセミナー「育休プチMBA®」の法人向け福利厚生プランにおいて、受講対象者の拡大を発表しました。これにより、契約企業の全従業員が対象となり、育休取得者だけでなく、その上司や育児に関心のある若手社員もセミナーを受講できるようになります。これは、働く人々の育児と仕事を両立させるための大きな一歩です。
「育休プチMBA」とは?
育休プチMBAは、育児休業中の職業人に向けて、仕事と家庭のバランスをとりながらキャリアを積むためのセミナーです。育休を単なる休止期間ではなく、職業スキルを向上させる機会と捉え、後のキャリアアップへとつなげることを目指しています。具体的には、マネジメントの考え方やリーダーシップを学び、時間の制約があっても組織に貢献できる力を身につけることができます。受講者数は累計22,000名を超え、多くの企業で導入されています。
拡大する福利厚生プランの背景
これまでの福利厚生プランは、育休を取得する予定の従業員や育休明けの復職から3年以内の従業員に限定されていました。しかし、今回の対象拡大により、全社員がこのプランを利用できるようになり、特に若手社員や育休者の上司も対象となります。これにより、育休に関する不安を抱える社員同士がパートナーシップを深め、育休の取得がしやすい環境が整いつつあります。実際、男性の育休取得率が上昇している現状を受け、企業は多様なワークスタイルに応じた人材育成が求められています。
育休取得を取り巻く現状
近年、政府の施策によって育休を取得する女性が増える一方で、キャリアの中断やロールモデルの不在など、多くの課題が残されています。女性管理職が増えない現状は、依然として厳しいと言えるでしょう。さらに、若年層においては、育休を取得したいと考える人が増えており、その中でも半年以上の育休を希望する人が約3割に達しています。この流れに対し、企業は社員のニーズに応えるために柔軟な働き方を検討し、育休をサポートする制度を強化することが求められています。
ワークシフト研究所の取り組み
ワークシフト研究所は、「子どもを持ちながら働くことが当たり前になる社会」を目指し、育休後もキャリアをしっかりと積むことができるよう、育休プチMBAを中心としたさまざまな研修やコンサルティングを展開しています。特に、育休を取得する社員だけでなく、上司や同僚の理解を深めることが、働きやすい環境作りにつながると考えています。
特別キャンペーンの実施
創立10周年を迎える2025年12月を前に、ワークシフト研究所は多くの企業にこのプロジェクトを利用してもらうためのキャンペーンを開催中です。新規の企業には3か月無料でプランを提供するキャンペーンや、過去に利用した企業への延長プランなど、多様な特典が用意されています。契約を考える企業にとって、育休プチMBAの導入は戦略的な選択肢となるでしょう。詳細は公式サイトで確認可能です。
まとめ
育休は、ただの休暇ではなく、その後のキャリアに大きな影響を与えるものです。株式会社ワークシフト研究所の新たな取り組みは、育休者が自身の成長を持続できる環境を提供しており、その影響は社員の働き方だけでなく企業文化にも広がることが期待されています。これからますます多様化する働き方環境において、育休プチMBAはその一翼を担う存在と言えるでしょう。