Chariot Re設立のニュース
2024-12-19 15:56:15
メットライフとGeneral Atlantic、バミューダに再保険会社Chariot Reを設立
メットライフとGeneral Atlanticが新たな再保険会社を設立
2024年12月11日、ニューヨーク発。メットライフとGeneral Atlanticは、バミューダを本拠地とする新たな生命・年金再保険会社、Chariot Reinsurance, Ltd.(以下、Chariot Re)の設立を発表しました。この新会社は2025年前半に事業を開始する計画です。
Chariot Reの設立には、メットライフとGeneral Atlanticが共同出資し、最初の投資額は10億ドルを超える見込みです。両社はそれぞれ約15%の持分を保有し、残りは第三者の出資者によって保有される予定。注目すべきは、損害保険業界でリーダー的な存在であるChubb社が、主要な出資者として参加することです。
設立にあたって、メットライフはChariot Reに対し、およそ100億ドルの年金リスク移転に関連する債務を移す計画です。この取引は、必要な規制当局からの承認と初期資本調達の確定に依存していますが、メットライフはその後も保険契約者に対する責任を継続すると述べています。加えて、メットライフ・インベストメント・マネジメントとGeneral Atlanticは、Chariot Reに独占的な資産運用サービスを供給します。
Chariot Reは、メットライフ・インベストメント・マネジメントとGeneral Atlanticが提供するグローバルな資産運用能力を活用し、生命保険資産の管理において事業を展開します。メットライフ・インベストメント・マネジメントは、公募債券やプライベートキャピタル、不動産などでの専門知識を誇り、生命保険資産を運用する最大の企業の一つです。一方、General Atlanticは成長株式や債券、サステナブルインフラストラクチャーにおけるプライベート市場での投資家としての命脈を持っています。
メットライフの社長兼CEO、ミシェル・A・ハラフ氏は、「メットライフとGeneral Atlanticが共通のビジョンを持ち、革新的な再保険ソリューションを実現することを楽しみにしています。生命保険とリタイアメントソリューションに対する需要が高まる中で、Chariot Reとの戦略的パートナーシップは、これに対応する強力な手段となります」と語っています。
また、General AtlanticのCEO、Bill Ford氏は、「メットライフとGeneral Atlanticは、投資卓越性、リスク管理、長期的な価値創造へのコミットメントを共有しています。Chariot Reは、強力なリターンを提供し、持続可能な成長を促進するために適した立場にあると信じています」と述べました。
Chariot ReのCEOには、メットライフで30年以上の経験を持つCynthia Smith氏が就任する予定です。彼女は、これまで数々の企業で戦略、財務、営業などを担当しており、再保険業界での貴重な経験を活かすことになります。さらに、メットライフからは再保険グローバル責任者のToby Srihiran Brown氏、General Atlanticからは最高執行責任者のGraves Tompkins氏が取締役に就任予定です。
Chariot Reに対する融資は、バンク・オブ・アメリカによって行われる予定です。また、メットライフにとっては、Debevoise & Plimpton LLPとOliver Wymanがアドバイザーとしてサポートを行います。General AtlanticにはArdea Partners LPが財務アドバイザーを務め、法的なサポートにはPaul, Weiss, Rifkind, Wharton & Garrison LLPとEversheds Sutherland (US), LLPが名を連ねています。
メットライフは1868年に設立された生命保険の大手であり、世界各国で幅広い保険商品や資産運用サービスを提供。40か国以上で事業を展開し、国際的なリーダーとしての地位を持ち続けています。