新作オペラとミュール
2025-11-02 12:52:23

渋谷慶一郎の新作アンドロイド・オペラにシャーロット・ケンプ・ミュールが登場

渋谷慶一郎のアンドロイド・オペラ



2025年11月5日(水)、東京のサントリーホールにて、渋谷慶一郎の新作アンドロイド・オペラ『ANDROID OPERA MIRROR ー Deconstruction and Rebirth ー 解体と再生』が上演されます。この公演は、グラミー受賞のアーティスト、シャーロット・ケンプ・ミュールが特別ゲストとして登場する注目のイベントです。

シャーロット・ケンプ・ミュールは、“The Ghost of a Saber Tooth Tiger”というデュオ活動や、グラミー賞を受賞したセイント・ビンセントのベース奏者として知られています。彼女は音楽の枠を越え、テクノロジーやファッションといったジャンルを融合するアーティストで、今回の公演ではアンドロイド・マリアや僧侶たちと共に、電子音楽とリーディングによる新たな表現に挑むことになります。

新たな表現への挑戦



渋谷慶一郎はこの作品について、アンドロイドとの共作が自己を問い直すプロセスであると語っています。過去10年にわたり、アンドロイドとの仕事を通じて、彼は人間と非人間、音楽と身体の境界を超える新しい表現を追求。彼のプログラムノートでは、アンドロイド・マリアの技術的進化や、その存在が与える新たな視点を強調しています。

特に、アンドロイド・マリアがリアルタイムのAPIを使って様々な言語で自然な会話を行えることや、即興的な歌唱能力の進化について言及しており、これが新たなアートの文脈を切り拓くことに期待を寄せています。彼は「死はひとつではない」という言葉に象徴される通り、生と死の境界を曖昧にし、音楽を通じて新しいスピリチュアリティを求める感覚が流れています。

音楽と新しいスピリチュアリティ



公演では、ケンプ・ミュールを含むアーティストたちが音楽を通じて、観客を異なる次元へと誘います。特に高野山の声明を唱える僧侶たちや、ホルン、トランペット、トロンボーンなどの金管楽器が会場全体に広がる様は、まさに新しい宗教的儀式のシミュレーションのようです。

渋谷慶一郎の作品は、単なる音楽を超え、生命の根源的な問いかけを我々に投げかけます。アンドロイド・マリアは、未来の技術と神秘的な儀式の融合具現化として、舞台上で動き、歌い、観客との深い対話を形成します。この新しいオペラは、観客にとって耳新しい体験を提供するだけでなく、人間の存在そのものに関する思索へと導くことでしょう。

公演の詳細



公演の詳細は以下の通りです。
  • - 日時: 2025年11月5日(水)
  • - 開場: 18:00 / 開演: 19:00
  • - 会場: サントリーホール 大ホール (東京都港区赤坂1-13-1)
  • - 出演者: 渋谷慶一郎(ピアノ、エレクトロニクス)、アンドロイド・マリア(ヴォーカル)、シャーロット・ケンプ・ミュール(エレクトロニクス、リーディング)など。

チケット情報や詳細については、公式ウェブサイトにて公開されています。渋谷慶一郎の最新作、アンドロイド・オペラがこのサントリーホールで新たな芸術の境地を切り開くことを期待しながら、ぜひ、皆様のご来場をお待ちしています。


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