東京芸術劇場の新たな挑戦
東京芸術劇場は、新たな演劇プロジェクト「Tokyo Borderless Theatre Project 2025」を発表しました。このプロジェクトでは、海外にルーツを持つ方々が集まり、異文化交流を通じて演劇を創り上げることを目指しています。参加者を募集するこのプロジェクトは、2025年の発表を見据えた本格的な取り組みです。
プロジェクトの背景
「Tokyo Borderless Theatre Project」は、アーツカウンシル東京の創造的な活動の一環として始まりました。在住外国人や異なる文化的背景を持つ方々との関係強化を目的に、多様な視点から演劇を探求していきます。2023年にスタートし、すでに多文化共生の重要性について様々なデモンストレーションを行ってきました。今後2作品を選出し、それぞれ異なる視点からのアプローチで演劇を展開していきます。
募集要項
コース内容
参加者は、「記憶のドア」と「池袋を探検」の2つのコースから選んで参加することができます。
- - 記憶のドアコースでは、日常生活の中で感じる自分のルーツに関する「ドア」を見つけ、それを演劇を通じて表現します。音やにおい、風景などがきっかけとなります。
- - 池袋を探検コースでは、池袋の街を歩きながら自身の思い出を語り合い、新しい発見を共にして、記憶の地図を作成していきます。これらの活動を通じて演劇の創作が進められます。
応募資格
年齢は18歳以上で、以下のいずれかに該当する方が対象です:
1. 海外にルーツを持つ方(親や祖父母が日本以外の出身)
2. 様々な国や文化的背景で育った方
3. 異なる文化に興味を持つ方(「池袋を探検」コースのみ)
参加者は、会話が簡単な日本語でできることと、全ての練習日に参加できることが条件です。演劇の経験は問いません。
参加申し込み
応募の締切は2025年8月7日です。混雑が予想されるため、早めの申し込みがおすすめです。定員は、「記憶のドア」コースが9人、「池袋を探検」コースが6〜8人です。公式ウェブサイトを通じて申し込みが可能です。
創作指導者の紹介
このプロジェクトで創作指導を行うのは、ドイツ出身のバッサム・ガジ氏です。ガジ氏は、移民や多文化共生に関する演劇活動を手がけ、多くの実績を持っています。彼のもとで、参加者は直接的な指導を受けながら演劇を通じた自己表現を深めていきます。
最後に
東京芸術劇場のこの新しいプロジェクトは、演劇を愛する様々なバックグラウンドを持つ人々と共に、豊かな文化交流を実現する機会です。異なる視点を持つ皆さんと共に、演劇の新たな可能性を探求していきましょう。このプロジェクトの今後の動向は、東京芸術劇場の公式ウェブサイトで随時ご確認いただけます。皆様のご参加をお待ちしております!