神栖市での避難所デジタル入所受付体験実証実験
2026年3月15日、茨城県神栖市において、避難所入所受付のデジタル化をテーマにした実証実験が行われました。この取り組みは、AI技術を活用し、混雑状況を可視化することを目指す株式会社バカンによって実施され、38カ所の指定避難所で、約1,400名が体験に参加しました。
実証実験の背景
今回の試みは、災害時における避難所の円滑な運営を目指したものです。バカンは「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」というミッションのもと、全国で様々なプロジェクトを進めています。今回のデジタル入所受付は、紙の受け付けに加え、Webフォームを使用して情報を入力する新しい形式を導入しました。
参加者の体験
総参加者1,364名のうち、611名がWebフォームを、753名が紙による受付を選択しました。全体の約45%がデジタル方式を体験し、特にWebフォームを利用した避難所では50%を超える比率に達しています。また、2割の避難所では70%以上がデジタル受付を利用するという結果もありました。この結果は、デジタル受付が多くの市民に受け入れられていることを示しています。
デジタルと紙の両立
この実証実験で注目すべきは、デジタルに慣れている方はWebフォームで簡単に受付ができる一方、デジタルに不安を感じる方には引き続き紙の方式を用意している点です。これにより、多様なニーズに対応した充実した受付体制が構築されています。さらに、バカンのシステムではQRコード、LINE連携、マイナンバーカードを利用した受付も可能で、最大限の利便性が提供されています。
効率的な運営への貢献
実証された結果として、過去のデータが示す通り、Webフォーム受付は紙での受付に比べて大幅な時間短縮を実現しています。例えば、神戸市では避難者1人あたりの紙受付が1分19秒だったのに対し、Webフォームではわずか16秒となり、約80%の短縮が達成されました。他の地域でも、同様の傾向がみられ、大幅な待機時間の短縮と職員の負担軽減が期待されています。
実証実験の概要
実証実験は、次の内容で実施されました。
実施日:2026年3月15日(日)
実施場所:神栖市内38カ所の指定避難所(福祉避難所を除く)
対象者:神栖市民
検証内容:市民によるデジタル化体験と避難所運営のリアルタイム管理
今後の展望
バカンは全国300以上の自治体で混雑状況の可視化や予測サービスを提供し、地域社会の利便性向上に寄与してきました。今後は、防災領域における取り組みをさらに推進し、公共施設のDXの実現を目指します。地域交流推進アプリや既存サービスとの連携を図り、地域全体の防災対応の向上に尽力していく計画です。
結論
神栖市での避難所デジタル入所受付体験実証実験は、効率的かつ多様なニーズに応える新しい取り組みの重要性を示しています。今後も更なる進化が期待されます。