見える化展示システム
2026-07-23 14:57:15

装置内部のプロセスを見える化した新展開の展示システムとは

新しい展示システムの導入



近年、設備や装置の内部プロセスをより多くの人々に理解してもらうための試みが重要視されています。そんな中、invilab株式会社が開発した新しい展示システムが、株式会社マキノの愛知県常滑市に位置するショールームに納品されました。このシステムは、透明有機ELディスプレイ、断面模型、3DCG映像という三つの要素を融合させたもので、来場者に対して目に見えにくい装置内部の動作を効果的に「見える化」しています。

展示システムの特徴



この展示システムは、55インチの透明有機ELディスプレイが中心となっており、その手前には装置の断面模型が配置されています。正面から見ると、透明ディスプレイ越しに断面模型が透けて見え、さらにその上に流体の動きや粒子の挙動を示す3DCG映像が重なる形で表示されます。この構造により、通常は視覚的に捉えられない装置内部のプロセスを立体的に説明することが可能です。

さらに、裏側からはMAKINOのロゴや、精密に再現された装置の外観を観察することができるため、来場者は多角的に装置の理解を深めることができます。展示に使われる映像は、iPad専用のアプリから操作できるため、来場者は自分の関心にあった工程を任意に選んで再生することができます。このアプリにはAIナレーションも搭載されており、各工程を詳細に解説してくれるため、装置に不慣れな学生や金融機関の関係者にも親しみやすい内容となっています。

3社の協業による実現



この展示システムは、株式会社イナックと新興プラスチックス株式会社との三社協業により生まれました。株式会社イナックが断面模型や展示筐体の製作を担当し、装置の構造や処理工程を詳しく理解したうえでレイアウト設計を行いました。精密な造形技術によって、排水処理工程を構成する各装置の内部構造がリアルに再現されています。

一方、新興プラスチックス株式会社は、透明有機ELディスプレイの設置を担当しました。透明型OLEDはまだ日本では普及途上でありながら、今後の可能性を前に促進していくためのエッセンスを持っています。彼らの技術により、背後の断面模型と3DCG映像が重なる表示が実現し、より新しい体験を来場者に提供しています。

invilabの役割



invilab株式会社は、展示コンテンツの3DCG映像の制作を担当したほか、映像再生システムや専用アプリの開発も手がけました。この3DCG映像は、排水処理装置の各工程を明快にビジュアル化しており、液体の流れや薬品の投与、粒子の沈殿、機械の動作など、普段は見ることのできないプロセスを表現しています。映像は、来場者が容易に理解できるように設計されており、工程ごとにスピードを調整し、AIのナレーションによって補完されています。これにより、展示がよりインタラクティブかつ教育的なものとなっています。

マキノ社の反響



株式会社マキノの代表取締役社長、牧野良信氏は、これまで装置の内部プロセスをどう伝えていくかに悩んでいたと語り、今回の展示システム導入によって彼らの「見えにくい価値」が可視化され、来場者が正しく理解できるきっかけとなることに期待を寄せています。また、展示システムの完成度にも満足しており、今後はさらなるコンテンツの充実を図る方針を示しています。

この新しい展示システムは、ショールームや展示会での効果的な製品説明だけでなく、採用活動や工場見学などさまざまな場面で活用されることが期待されています。透明有機ELディスプレイによる新たな表現方法は、今後の展示文化に新たな風を吹き込むでしょう。


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