発泡スチロール協会が2025年業界概況を発表
発泡スチロール協会(JEPSA)は、2025年における発泡スチロール業界の概況を発表しました。この報告は、業界の特性を生かしながら持続可能な社会の実現を目指す取り組みの一環として行われました。発表の内容には、使用済み発泡スチロールの有効利用率や、国内の出荷実績、分野別の需要動向が含まれています。
発泡スチロールの活用状況
2025年の発泡スチロール原料の出荷量は、国内外合計で101,615トンに達し、前年に比べて95.8%の減少を見せました。国産原料の出荷は90,597トン、輸入原料は11,018トンとなり、特に外国からの輸入量は前年に比べて増加しています。
水産分野の影響
水産分野では、全体の漁獲高の減少が影響し、出荷量は36,352トン(前年比92.9%)という結果に。特定の魚種では豊漁であったサンマもありましたが、全体的には前年を下回る出荷量となっています。
農業分野の状況
農業分野では、夏の異常気象が響いたようで、野菜や果物の不作が影響しつつも、ブロッコリーは好調に推移し、出荷量は9,020トン(前年比99.3%)を記録しています。このように、個々の品目によっても影響の受け方は異なります。
使用済み発泡スチロールのリサイクル
2025年の使用済み発泡スチロールの有効利用率は92.1%に達し、引き続き高い水準が維持されています。これは2016年以降90%以上を推移しており、特にマテリアル・リサイクル率が49.2%(ケミカル・リサイクル率0.7%を含む)、エネルギー・リカバリー率が42.9%という結果となっています。
発泡スチロール協会の活動
発泡スチロール協会の会長、亀高真一郎氏は、2025年が特に厳しい年であったとし、気候変動の影響を受けるなか、プラスチック全般に対する厳しい視線が増していることを述べました。それに伴い、「持続可能な社会」を実現するためには、発泡スチロールの持つ特性を最大限に活かし、今後もSDGsに貢献していく意義があると強調しました。
2026年度の取り組み
2026年にはさらなる発展を目指し、「発泡スチロールの優れた特性で地球環境を守ります。」というスローガンを掲げて活動を行います。発泡スチロールの優れた断熱性能や緩衝性能を生かし、資源としての有効利用率の向上を100%を目指していく計画です。
結論
発泡スチロール協会の2025年の業界報告は、変化する環境のなかでの発泡スチロールの重要性と、持続可能な未来への道筋を示しています。リサイクルや環境への配慮を重視し、次世代に向けてより良い社会を築くための重要な一歩となることでしょう。今後の展開に注目です。