三菱一号館美術館で開催される特別展『トワイライト、新版画』
2026年2月19日から5月24日まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で「トワイライト、新版画 ―小林清親から川瀬巴水まで」が開催されます。本展では、最後の浮世絵師の一人として名高い小林清親の作品を中心に、明治期の風景版画の華やかな世界が再現されます。
小林清親は1876年に『東京名所図』を始めると、風景版画のスタイルを革新し、「光線画」という技法を用いることで、江戸の情趣を見事に捉えています。その影響を受けた版画家たち、吉田博や川瀬巴水などの作品が並び、日本の美しい風景を新しい視点で観賞できる貴重な機会です。
デジタル絵画コレクションで感じる日本の美
本展に合わせて展開される関連イベント、「デジタル絵画コレクション 三十六「日本の美」めぐり」では、19世紀末の欧米で発行された美術雑誌『藝術の日本』の全36巻の表紙画像がデジタル形式で配布されます。この企画は、美術商S.ビングによって手掛けられ、日本の美術や工芸をカラー図版で美しく紹介しています。
来場者は、館内に設置されたQRコードを読み取ることによって、専用LINEを友だち登録し、会期中に配布されるデジタル絵画を受け取ることができます。第一弾と第二弾の2回に分けて、それぞれ16巻ずつ、合計32巻が提供されます。また、近くのカフェ「Marunouchi Happ. Stand & Gallery」に足を運ぶことで、残りの4巻が手に入るため、全巻をコンプリートすることが可能です。
コンプリート者の中から、抽選で100名に丸の内エリアで使えるポイントアプリ1500円分のクーポンもプレゼントされ、来場者に嬉しい特典が用意されています。
小企画展「ジャポニスムの季節Ⅰ――春」
さらに同時期に、三菱一号館美術館では「ジャポニスムの季節Ⅰ――春」も開催されます。アメリカ在住のデイヴィー夫妻が収集したコレクションから、春にちなんだ作品が紹介され、かわいい陶磁器や銀器、ガラス作品が展示されます。
これらのコレクションは、俳句の季語に基づいて選ばれたもので、春の訪れを華やかに感じさせるものばかりです。2011年の展示から久しぶりの公開となるため、多くの美術ファンにとっても見逃せない機会となるでしょう。
美術館へ行くことの意義
三菱一号館美術館は、年3回の特別展を行いながら、学芸員が興味を持つテーマをもとにした小企画展も並行して開催しています。この美術館の特徴として、赤煉瓦の外観が周囲に溶け込み、訪れる人々を温かく迎え入れています。1894年に建設された「三菱一号館」の復元によって、歴史的価値が高い建物が美術文化を支える場となり、美術館に足を運ぶ魅力が増しています。
こうしたアートと文化の交流は、私たちの感性を豊かにし、視野を広げてくれる貴重な時間です。ぜひこの機会に、三菱一号館美術館で日本の美を感じてみてはいかがでしょうか。