エンジニアが新規事業に挑戦する理由とその魅力を探るセミナーレポート
2023年9月、東京都渋谷区にあるアルサーガパートナーズ株式会社は、TISI株式会社の主催による有識者セミナー「エンジニアこそ、新規事業をつくるべき理由」に代表の小俣泰明氏が参加し、エンジニアの新規事業への貢献について語りました。このセミナーでは、小俣氏がモデレーターの株式会社フィラメントCEO、角勝氏、NECソリューションイノベータ株式会社CTOの塩谷幸治氏と共に、エンジニアとしての専門性を生かした事業創出についてのディスカッションが展開されました。
セッションの概要
エンジニアはなぜ新規事業に向いているのか
小俣氏は、エンジニアが新規事業において持つ優位性を、料理の素材を知ることになぞらえて説明しました。現代のソフトウェア開発では、ゼロから何かを作るのではなく、既存のフレームワークやオープンソースを組み合わせていくことが求められます。これは、優秀な料理人が素材の特性を理解し、トレンドに合った調理を行うことで最高の料理を作り上げるのと似ています。エンジニアも最新の技術を把握することで、質の高いプロダクトを提供できるのです。また、視覚的に同じように見えるサービスであっても、わずかな技術的な不安定さがユーザーの離反を引き起こすことも指摘されました。
“作りたいもの”と“売れるもの”はなぜズレるのか
次に、小俣氏は「欲しくないものは『欲しくない』と言える時代」とし、顧客視点の重要性を強調しました。市場には多くの選択肢が存在し、ユーザーが使いにくさを感じたらすぐに他のサービスに移ってしまうため、「作りたいもの」を考えるだけでは不十分です。顧客に受け入れられるサービスを提供するためには、顧客のニーズを深く理解し、それを反映させたサービスを創造する必要があると述べました。
新規事業での失敗と学び
小俣氏は、自らの起業経験から「プロダクトアウトでは勝率が上がりにくい」と語り、マーケットインの視点が求められることを強調しました。ユーザーの声を正確に拾うことが難しい今、開発者は市場が流れている領域を見極め、テクノロジーを投下して新たな価値を生み出す戦略が重要であるとしました。
AI時代におけるエンジニアの価値
さらに小俣氏は、AIの進化に対するエンジニアの本質的な価値について、日々の選択を行うことだと定義しました。クラウドサービスを利用するのか独自開発を行うのか、それぞれに利点があり、最適な選択をする能力は今後も求められると述べています。
質疑応答セッション
セミナーの最後には、参加者との質疑応答が行われ、小俣氏は「ユーザーの信頼を得るためにまず自分が欲しいと思える製品を作ること」を重要視しました。また、新規事業に挑戦することはエンジニア自身の成長に繋がると語り、参加者に自主的な行動と挑戦を促しました。
結論
このセミナーを通じて、小俣氏はエンジニアが新規事業創出においてどういった役割を果たすべきか、その意義と可能性を明らかにしました。アルサーガパートナーズは今後もエンジニアの成長と新たな価値創造を支える環境作りに力を入れていくとのことです。