フロレンシア・オスの『ANTIPODAS』来日公演
本場スペインから新たなフラメンコの魅力を伝える、フロレンシア・オスの舞台『ANTIPODAS』が、7月14日と15日の2日間、東京の杉並公会堂小ホールで開催されます。この公演は、伝統的なフラメンコの境界を越え、現代の芸術表現に挑戦する貴重な機会として注目されています。
DESEADO(デセアード)が主催するこの公演は、フラメンコ・コンテンポラリーの流れに沿った作品を紹介するものです。近年、スペインでは従来のフラメンコから進化した多様なスタイルが広がり、若手アーティストたちが独自の表現を求めて挑んでいます。フロレンシア・オスは、その流れの中でも特に際立った存在として、彼女自身のダンスと言葉で深いメッセージを届ける作品を作り上げています。
『ANTIPODAS』の独自性と魅力
『ANTIPODAS』は、フロレンシア・オスと双子の姉妹イシドラ・オリアン(チェリスト・歌手)のみが出演する、特異な構成の舞台です。舞台の中で2人がどのように関係を築き、共存するかを描いたこの作品は、自己の二重性やアイデンティティに挑む旅でもあります。ロマン主義以来語られてきた「二重性」の概念に触発されており、観客は彼女たちの関係性から自己を見出すことができるでしょう。
フロレンシアは2021年にヘレスのフラメンコ・フェスティバルでこの作品を発表し、翌年には最も権威あるフラメンコの舞台イベント「ビエナル・デ・セビージャ」で高く評価されました。舞台デザインはシンプルで、モノトーンに近い色合いの中で洗練された美が際立ちます。衣装や照明も控えめで、観客は演出の背後にある繊細な美意識を感じることができます。
舞台の魅力とチケット情報
公演は杉並公会堂小ホールという限られたスペースで行われ、より一層親密感が増します。観客は舞台上の微細な動や衣装の擦れる音まで間近で体感できることでしょう。作品の中には、幼少期の記憶や姉妹の特別な関係が自然に反映され、時折見せる遊び心やノスタルジーが観客を引き込む要素でもあります。
公演日は以下の通りです:
- - 7月14日(月)19:30開演
- - 7月15日(火)15:00開演
- - 7月15日(火)19:00開演
料金は、S席13,800円、A席12,000円、B席8,800円(見切れ席)と多様で、S席にはグループ割も用意されています。チケットはLivePocket、イープラス、公式サイトから入手可能です。
公式サイトでは公演の詳細やチケット購入情報が提供されており、ぜひチェックしてみてください。フロレンシア・オスの『ANTIPODAS』は、アジアでの初演として、この機会にしか体験できない美しいフラメンコの世界を体感する絶好のチャンスです。見逃せないこの特別な舞台へのご来場をお待ちしております。