2025年第2四半期の東京オフィスマーケットの動向
三幸エステート株式会社が発表した「オフィスレント・インデックス」2025年第2四半期版によると、東京都心部のオフィス賃料は全クラスで上昇傾向にあります。特にAクラスビルは7期連続の上昇を記録し、注目すべき動向が見えています。
Aクラスビルの賃料と空室率
2025年第2四半期のAクラスビルの賃料は、前期比で54円上昇し、30,563円まで到達しました。賃料の上昇傾向は5期連続で続いており、特に外資系企業や商社が新築・築浅のビルを選択している影響が大きいです。空室率は前期比で3.8ポイント低下し、わずか2.3%となっています。これも新しいオフィスの供給が限られていることが背景にあると考えられます。
Bクラスビルの推移
Bクラスビルの賃料も上昇傾向にあり、2025年第2四半期には22,291円と前期比で2,250円の増加を示しました。この水準はコロナ禍前の2019年第4四半期以来の回復を意味しています。また、空室率もわずか2.2%となり、分室の設置や館内の増床によって空室の消化が進んでいます。特に港区や新宿区では対処が進んでいて、立地の良いビルでは需要が高まり、空室が減少しています。
Cクラスビルの動向
Cクラスビルもまた上昇を見せ、2025年第2四半期の賃料は19,042円に達しました。これは2020年第2四半期以来の高水準であり、3期連続の上昇です。空室率は前期比で0.5ポイント改善され、2.6%となっています。
賃料上昇とその背景
四半期ごとの賃料変動を見てみると、Aクラスビルは前年同期比で14.1%の上昇、Bクラスビルは15.5%と大きな増加を見せています。Cクラスビルについては2.9%のプラスですが、昨年の水準からはあまり変動がない状況です。全体的に東京のオフィスマーケットは需要が高まっていることが分かります。
展望
2025年第2・3四半期にかけて、Aクラスビルの新規供給はまだまだ少ない状況が予想されています。特に新築や築浅ビルが中心で、オフィス需要の高まりが依然として続くでしょう。今後もこのトレンドが続くのか、賃料がどのように変化するのかが注目されます。
まとめ
、三幸エステート株式会社はオフィス戦略をトータルでサポートしており、最新のデータをもとに不動産に関する情報を提供しています。私たちもこのデータを基に、今後のオフィスマーケットの動向を注意深く見守る必要があります。今後の変動にも注目し、企業や個人のオフィス選びに役立てたいですね。