投資詐欺の現実:実態調査から見る危険なトレンド
最近、投資詐欺が急増していることが明らかになりました。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」を運営する株式会社トレジャープロモートが行った調査によると、全国の20代から70代の男女を対象にした結果、投資詐欺の被害に遭ったことがある人が4.7%に達していることがわかりました。これは年々増加傾向にあり、実際に投資詐欺に遭遇した人はなんと6人に1人という驚くべき数値です。調査結果から、この問題がいかに深刻化しているかを分析していきます。
調査の概要
2025年9月27日に実施されたこの調査では、6000人の男女を対象に、インターネットを通じてアンケートが行われました。調査の結果、約12.2%が「勧誘を受けたことがある」と回答し、被害にあった人と合わせると、投資詐欺への遭遇率は16.9%に達しています。これらの数字が示すように、投資詐欺への警戒はますます必要とされています。
投資詐欺に遭遇する理由
調査では、投資詐欺に遭遇した経路についても尋ねています。最も多かったのは「電話営業」で、なんと41.6%の人がこの方法で詐欺に遭遇したと回答しました。他の方法としては、インターネット上の広告から自ら問い合わせをしたケースが18.5%、SNSで知り合った人からの紹介が15.4%、友人や知人からの紹介が14.8%となっています。この数字からも、特に電話営業がいかに多くの人を狙っているかがわかります。
具体的な投資詐欺の内容
では、どのような投資話が持ちかけられるのでしょうか。調査結果によれば、最も多いのは「ワンルームマンション」への投資話であり、204人がこの手口に引っかかったと言います。続いて「株やFXの自動売買システム」が188人、「海外の株式や事業」が183人と続いています。このような投資話に対する実例も含めて、被害者の声が多く寄せられています。
投資詐欺の実例
調査の自由記入式回答から、具体的にどのような投資詐欺があったのかの事例も紹介します。ある26歳の女性は、マッチングアプリで知り合った人から勧誘され、「将来を共にしたい」と言われたそうです。29歳の男性は、LINEで未公開株の売り込みを受けたといった内容で、様々な形で詐欺の手口が存在しています。
さらに「投資金が取り戻せない」との声が続出しており、49歳の男性は、"必ず利益が出る"という言葉に騙され、最終的には全額を失ったとのこと。また、一剤の69歳女性は、金融商品への投資が『やっていけないからさようなら』の電話で突然終了した経験を語っています。
注意が必要な仮想空間
昨今はSNSを使った詐欺も増加しています。2023年8月の警察庁の発表によると、SNS型投資詐欺は1000件を超え、被害額は141億円に達しています。これに対抗するためにも、利用者には注意が求められます。特に、友人や知人からの紹介で詐欺に遭うケースも一定数存在し、非常に注意が必要です。
投資詐欺から身を守るために
投資詐欺は身近なところからも発生するため、心構えが重要です。株の学校ドットコムの窪田剛氏は、「株式投資には、民間の資金を有効に使う重要性があるが、同時に十分な情報収集とリテラシーを高める必要がある」と提言しています。実際に被害に遭った人の声を知り、自分自身の投資知識を増やすことが、詐欺被害を未然に防ぐ第一歩となるでしょう。
今後も「株の学校ドットコム」は、投資教育に力を入れ、詐欺被害の撲滅に貢献していくことを目指しています。投資家としての知識を磨くことは、より良い投資環境を築くために欠かせません。これからも情報提供を続け、投資詐欺から身を守るための教育に努めていきます。