劇団YOLOが贈る新ミュージカル『イルカは記憶の海を泳ぐ』について

劇団YOLOが贈る新作ミュージカル『イルカは記憶の海を泳ぐ』

俳優、百名ヒロキ、富樫慧士、新田絢加の三人が主役を務める劇団YOLOの新作ミュージカル『イルカは記憶の海を泳ぐ』が、2025年10月23日から26日にかけて、東京都北区王子のin→dependent theatre Ojiで上演されます。これに先立ち、チケットは2025年8月22日(金) 20:00から予約受付が開始される予定です。詳細や予約方法については、公式ウェブサイトをチェックしてください。

ミュージカルの概要

この作品は、劇団YOLOによるオリジナルミュージカルで、テーマは「あたりまえであるべき愛」です。物語の舞台は、長崎の静かな離島。記憶を失っていく恋人、日高碧とともに暮らす小説家、月島仁の物語が繊細に描かれます。

登場人物は、進行性の健忘症を抱える日高碧と、彼を静かに支える月島仁。彼らの日常には、記憶が徐々に失われているにもかかわらず、愛が揺るぎなく存在しています。物語は、碧の不安を抱えながらも「君に会いたい」という仁の想いと共に進んでいきます。

ストーリーの詳細

月島仁は30歳の小説家で、進行性の健忘症を抱える恋人、日高碧と共に長崎の離島で静かに生活しています。仁は開業医の息子として育ちましたが、作家としての夢を追い求め、父親の期待に苦しみながら孤独を抱えていました。しかしある日、都心の教会で碧と出会い、「忘却はより良い前進を生む」という碧の言葉に心を救われます。

仁は作家デビューを果たし、碧は幼稚園の先生として働き始めます。二人は東京で共同生活を送り、穏やかな日々を過ごしていました。しかし、突如として起きた事故が碧を襲い、彼は進行性の健忘症と診断されてしまいます。記憶は徐々に消えていき、仁との関係も思い出せなくなっていくのです。

二人は記憶を繋ぎとめるために尽力しますが、時は残酷で、碧は仁のことさえ忘れてしまいます。それでも仁は彼のそばに寄り添い、変わらぬ愛を注ぎ続けます。この物語は、記憶と忘却の狭間で揺れる二人の日々を描いています。