iREX 2025で発表されたHyundaiの新型モビリティロボットMobED
本日、Hyundai Motor Groupは、東京ビッグサイトで開催されるInternational Robot Exhibition 2025(iREX 2025)において、全く新しい自律型モビリティロボット「MobED」をお披露目しました。このMobEDは、Hyundai Robotics LABによる初の量産型モデルとなります。既に2022年のConsumer Electronics Show(CES)でコンセプトロボットとして注目を集めていましたが、今や完全自律型プラットフォームへと進化を遂げました。
MobEDの特徴
MobEDは、次世代モビリティソリューションを実現するために、3つの基本理念を掲げています:
1.
Adaptive Mobility(アダプティブモビリティ)
2.
Intuitive Autonomy(インテュイティブオートノミー)
3.
Infinite Journey(インフィニットジャーニー)
1. Adaptive Mobility(アダプティブモビリティ)
MobEDは、先進的な偏心メカニズムを基盤にしたデザインが特徴です。このメカニズムは、MobEDがさまざまな地形でスムーズに動けるように支援します。凹凸のある面や傾斜地でも安定性を確保し、環境に基づいて自ら動きを調整します。また、Hyundaiの自動車グレードのエンジニアリングにより、耐久性も優れています。
2. Intuitive Autonomy(インテュイティブオートノミー)
このロボットは、ユーザーフレンドリーな操作が可能です。大型タッチスクリーンと直感的なUI/UXによって、専門的な知識が無くても簡便に操作できます。新搭載のAIセンサーは、LiDARとカメラを駆使して周囲の障害物を認識し、安全にナビゲートします。
3. Infinite Journey(インフィニットジャーニー)
MobEDは、カスタマイズ可能なプラットフォームで、多様なアプリケーションに応じてアタッチメントを簡単に取り付けることができます。物流、配送、映像制作など多岐にわたる産業ニーズに応え、コスト削減にも寄与しています。
モデルのバリエーション
MobEDは、2つのモデルを提供します。ひとつは
MobED Pro、こちらは高度な自律機能を持ち、商業用途に最適です。もうひとつは
MobED Basicで、こちらはカスタマイズが容易で、ユーザーが独自のアプリケーションを創り出すことができます。
高度なデザインとエンジニアリング
MobEDのデザインは、完全に洗練された形を持ち、機能美を追求しています。高品質な金属素材を用いることで、強度と美しさを兼ね備えています。また、精密な加工が施され、動きに対する優雅さが際立っています。これにより、実用性と美しさが融合したプラットフォームが実現しました。
MobEDは、過去のどんなロボットとも異なる、業界のゲームチェンジャーとなる可能性を秘めています。このロボットは、LiDARとカメラを組み合わせたナビゲーション技術を利用し、物体の認識や動的な回避をリアルタイムで行います。
iREX 2025での実演デモ
iREX 2025では、MobEDの実際の動きや機能を体感できるデモも行われます。来場者は、様々な地形を走行するMobEDを目の前で確認でき、リモート操作や自動走行の性能を体感することが可能です。デモは西ホール3-4ブース(W3-44)で実施されます。
技術セミナー
さらに12月3日には、「A novel hybrid-type Mobile Robot Platform: MobED (Mobile Eccentric Droid)」に関する技術セミナーも開催され、MobEDの背景や技術の深層に迫る内容が提供されます。
まとめ
量産が2026年上半期から開始されるMobEDは、Hyundaiが目指す未来のモビリティのソリューションの先駆けとなります。ロボティクス技術が日常生活においてどう役立つのか、新しい可能性を秘めたMobEDをぜひ体感しにiREX 2025へ足を運んでみてください。