カゴ落ちの実態調査
2026-03-17 12:57:08

ECサイトでのカゴ落ちは本当に離脱を示すのか?新たなユーザー行動の実態

ECサイトでのカゴ落ちは本当に離脱を示すのか?



最近、Repro株式会社が実施した調査により、ECサイトでの購入行動の新しい側面が浮き彫りになりました。特に注目すべきは、カートに商品を入れたまま購入しない理由が明らかになったことです。この調査によると、ECユーザーの51.2%がカートを「一時的な保存場所」として利用し、これがカゴ落ちの新たな実態を示唆しています。今回の調査結果をもとに、ECへの期待や懸念点を探っていきます。

調査結果の概要



調査は、直近3か月以内にECサイトで購入した経験のある1,200人を対象に行われました。以下がその主な結果です。
  • - カートの利用目的: 利用者の51.2%がカートを一時的な保存場所として使用し、56.5%が「購入の前提」としてカートを利用する一方で、さまざまな目的で使用するユーザーも存在しています。
  • - 購入しなかった理由: 購入しなかった理由の大半は、39%が「他商品・他サイトとの比較による判断保留」と回答しました。
  • - モールと自社ECの使い分け: 36.3%が状況に応じて両者を使い分けていると答えました。
  • - Web限定商品への期待: Web限定商品を期待するユーザーは48.5%に上りました。
  • - 会員登録の障壁: 会員登録を障壁と捉えていないユーザーが44.9%存在することも分かりました。
  • - レビューの重視点: ユーザーはポジティブだけでなく、ネガティブな評価も確認してリスクを把握しているようです。

カートの利用目的



調査によると、カートは単なる購入直前のプロセスではないことが分かりました。多くのユーザーは、比較のためにカートを使用するという事実があります。これは、消費者が購入を決める際に様々な要因を併せ持って検討していることを示しています。カートを使うことで、ユーザーは商品の条件を確認したり、懸念点を考慮したりする時間を持てるのです。つまり、カートは思考のスペースとして機能しているのです。

購入しなかった理由の分析



「カートに商品を入れたけれど、購入しなかった理由」として最も多かったのは39%のユーザーが「他サイトや他商品と比較して判断を保留した」と回答しています。これはEC市場全体で競争が激化していることを反映しているのでしょう。消費者は価格や条件、キャンペーンを確認する過程で判断を遅らせる傾向があるようです。

モールと自社ECの使い分け



ECユーザーの36.3%が、モールと公式オンラインショップを賢く使い分けているということも注目です。多くの人がそれぞれ異なる目的でプラットフォームを利用していることは、ECサイト運営者にとって貴重な情報です。競合関係にあると考えられがちな両者であっても、実際はユーザーのニーズに応じた使い方がなされている可能性があるからです。

Web限定商品と会員登録の利用傾向



Web限定商品に期待を持つユーザーが半数近くいるという結果は、オンラインショッピングの魅力を再確認させるものでした。ただし、依然として「期待しない」方が51.5%にのぼることから、EC業界が追求すべき課題が残されているとも考えられます。また、会員登録に関しても、44.9%のユーザーがそれを大きな障壁と認識していないことが示されており、商品価値や条件によって会員登録を受け入れる傾向が伺えます。

商品レビューの重要性



商品レビューに目を向けると、ユーザーは「良い点」と同時に「懸念点」も確認する傾向があることが分かりました。61.8%が「良い点だけでなく、気になる点も書かれている」と感じており、リスクを把握するための重要な情報源として活用していることも見て取れます。このことは、意思決定において不確実性を解消することが重要であることを示しています。

結論と考察



今回の調査から、ECユーザーの購買行動は単なる「購入か、離脱か」という二者択一ではなく、さまざまな判断材料をもとにしていることがわかります。カートや比較により、情報を慎重に集約し終えた段階で購入が決定されているのです。ECユーザーは「失敗したくない」という心理を持ちながら、さまざまな情報をもって自身の判断を進めています。

このように、EC市場での購買行動は常に変化しており、事業者はユーザーのニーズに応じたアプローチが求められます。さらなる詳細については、Repro調査レポートをご覧ください。全ての調査結果がまとめられており、さらに深い洞察が得られます。


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