人間関係のリセットと年賀状送付状況の変化を探る2025年調査

人間関係のリセットと年賀状の変化を探る

2025年1月、株式会社クロス・マーケティングが発表した調査から、人々の人間関係や年賀状に関する意識の変化が浮き彫りになりました。この調査は全国の20〜79歳の男女2,400人を対象に実施され、興味深い結果が得られました。

人間関係リセットの実態

調査によれば、過去に「人間関係をリセットした」との経験を持つ方は全体の38%に上ります。このリセットの傾向は特に女性に強く、44%の女性がこの経験をしたと回答しました。今後、新たに人間関係をリセットしたいと思っている人は全体の24%おり、こちらも女性にその意向が顕著です。一方で、70代のリセット希望者は16%と比較的低く、この年代の方々は人間関係を重視している傾向が強いことがわかります。

実際にリセットした人々の間柄を見てみると、「友人・知人」が60%を占め、次に「職場の人」「同級生」が続きます。特に20代女性は71%が友人との関係をリセットしたと回答しており、友人間での悩みやストレスが大きな要因となっていることでしょう。

リセットのきっかけと方法

リセットの理由はさまざまで、「面倒くさい」や「性格が合わない」といった個人的な理由が多い一方で、職場環境については「パワハラ」や「いじめ」など、深刻な問題も取り上げられました。具体的なリセット方法は、「音信不通にする」「連絡先を削除する」といった手段が多く、特に若い世代ではSNSを通じたリセットが増加しているのが印象的です。

友人や親友の存在

友人がいると答えた人は68%で、平均7人の友人がいるとされていますが、親友の割合は45%で、平均人数は2.6人。年齢が上がるほど友人や親友の存在感が増す傾向が見られ、特に70代の方々はその割合が高いことがわかります。こうしたデータは、年を重ねるにつれて人間関係がより重視される傾向にあることを示しています。

年賀状送付の現状

年賀状に関しては、33%の人々が送ったり送る予定があると回答しましたが、特に年齢が上がるに連れてその割合が増えることが明らかです。興味深いことに、年賀状を完全にやめた人の割合は62%に達しており、昨年の調査からも顕著な上昇が見られます。これは2024年からのはがき料金の値上げが一因と考えられています。

まとめ

今回の調査から、特に人間関係のリセットが進む傾向や、年賀状を送る文化の変化が顕著であることがわかりました。人間関係の維持に悩む人々や送付頻度の減少は、現代のライフスタイルや価値観の変化を反映しているといえます。今後の社会がどのように人間関係を形成し維持していくのか、非常に興味深いテーマとなるでしょう。