『Spicy Sessions -THE LIVE-』大盛況
音楽番組『Spicy Sessions』が2023年10月に初のライブイベントを神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催しました。このイベントは、プラチナチケットに相応しい大盛況で、アリーナが埋まる程の申し込みがあったといいます。
大型スクリーンが生み出す新しい体験
会場では大きなスクリーンも目を引きました。このスクリーンは、過去の名シーンのダイジェストを流し、演出面でも大きな役割を果たしました。本番後、プロデューサーの竹中優介氏は、歌っている際のアーティストの表情をしっかりと観客に伝えることが重要だと語り、ステージ上での臨場感を強調しました。「バンドのサウンドや歌声、その全てが一体となってこそ『Spicy Sessions』の魅力が伝わると信じています」との言葉が印象的でした。
豪華なゲストとそのパフォーマンス
ライブは、最初のMCとして黒沢 薫と中西アルノが登場。観客からの拍手が鳴り響く中、初めのゲストとしてLittle Glee Monsterのかれんとmiyouが呼ばれました。彼女たちは、明るいモータウン調の曲「Pop Like A Star」を披露し、続いてセッション曲として三浦大知の「ふれあうだけで~Always with you~」を中西と一緒に歌唱しました。感情豊かな表現と共に、ユニークなアンサンブルが会場の心をつかみました。
また、miyouと黒沢によるデュエット曲も注目を集め、特にロングトーンのパートでの見事な掛け合いは、観客の興奮を引き立てました。彼女たちが作り上げた音楽は、ただの曲のパフォーマンスを超え、観客自身が共に楽しむセッションへと昇華させました。
中西アルノの成長
中西アルノは、自身のソロ曲「思い出が止まらなくなる」で、感情を込めたパフォーマンスを展開。歌唱中の集中力は際立ち、彼女の音楽への表現力の進化を感じさせました。自身がセンターとして立つことの喜びを語り、バンドのアレンジにも感謝の意を示しつつ、素晴らしいパフォーマンスを披露しました。
平原綾香がもたらす原点
ラストには平原綾香が、出演当初を振り返るような感動的なパフォーマンスを披露。「虹の向こうへ」を歌い上げ、彼女のサックスプレイで会場を一気に包み込むようなサウンドが広がりました。平原の存在は『Spicy Sessions』の原点を想起させ、彼女と黒沢のデュエットも見事に進化を遂げていました。特にレイ・チャールズの「Georgia On My Mind」のアレンジは、さらなる感動を生み出しました。
アンコールと最後のメッセージ
最後のセッションでは、全員で映画『グレイテスト・ショーマン』の「This Is Me」を披露し、音楽の力を体感する感動的な瞬間が生まれました。アンコールではバンドメンバー紹介セッションというユニークな試みもあり、観客との一体感を高める要素も満載。ロゼとブルーノ・マーズの「APT.」で大いに盛り上がり、観客と一緒に感謝の声を通じてライブは幕を閉じました。
新たなる「Spicy Sessions」へ
「Spicy Sessions -THE LIVE-」はただのイベントではなく、出演者やスタッフが一体となることで生まれる音楽の歓びを示す瞬間でもありました。この夜の感動は、今後の音楽活動に向けたさらなる一歩を感じさせるものでした。平原綾香の言葉を借りれば、「セッションって正解がないからこそ楽しい」のです。音楽が生まれる瞬間の尊さ、そして参加することの喜びは、これからも続いていくことでしょう。次回のセッションが楽しみです。