FIREを目指す20-40代が感じる生活の満足度低下とその影響
近年、20〜40代を中心にFIRE(Economic Independence, Retire Early)を目指す動きが広まっていますが、実態はどうなっているのでしょうか。合同会社WOZが行った最近の調査によれば、FIREを志す多くの人が生活の満足度が低下していることが明らかになりました。
理想のFIRE達成目標資産額
調査によると、FIREを目指す人々の中で最も多かった目標資産額は、1億円〜2億円未満であり、約31%がこの金額を設定しています。次いで5,000万円〜1億円未満は25%、3,000万円〜5,000万円未満は14.3%という結果が示され、多くの人が「億り人」を目指していることがわかります。実際、目標達成には10〜20年程かかると考えている人が38.5%を占め、長期的な計画を立てているようです。
日常出費の見直しとFIRE疲れの実態
FIRE達成のために、外食費(42.1%)や旅行費(36.0%)、美容・ファッション費(30.7%)の削減に努める人が多いです。こうした過度な支出抑制が、生活の満足度に影響を及ぼしていると感じる人は約6割に達します。特に、外食を断ることや、娯楽費を削減することに対する葛藤が日常的なストレスを生んでいる様子が見受けられます。
満足度低下の背景とは
具体的なエピソードが調査からも浮かび上がります。例えば、「家族と外食に行きたいのに断らざるを得なかった」や、「記念日にもコストパフォーマンスを意識せざるを得ない」という声があり、FIREを目指すがゆえに現在の生活の質を犠牲にしてしまっています。このような生活が続く中で、「FIRE疲れ」とも言える状態にある人が増えてきているのです。
高利回りな投資手法の模索
FIREを達成するための資産形成において、7割以上が高利回りな投資手法へのシフトを希望していることも見逃せません。株式投資や投資信託といった長期的な運用方法を重視する一方で、スピード感を求める声も多く、自己の投資戦略について見直しを検討する姿勢がうかがえます。
完全リタイアの価値観の変化
目標額に達した際には、完全に労働から解放されるのではなく、「働き方を変えて続ける」という選択肢を選ぶ人が多いことも今回の調査から明らかになりました。社会とのつながりを求める心理や物価高への不安が、この選択を後押ししていることが考えられます。
持続可能な資産形成に向けて
FIREを目指す過程においては、資産形成と日常の生活満足度のバランスを保つことが重要です。結果的に、目標に向かって努力しつつも、日常生活をより充実させるための工夫が必要です。長期的な視点を持ったうえで、日々の生活を豊かにする選択をすることが、FIRE達成の鍵となるでしょう。
私たちが目指すべきは、過度な節約ではなく、経済的自由と日常の豊かさの両立です。自らの目標に沿った情報をしっかりと取り入れ、持続可能なFIREを達成するための道筋を見つけ出していきたいものです。