愛知県環境調査センターがASHRAE技術賞で全国1位の快挙

愛知県環境調査センターがASHRAE技術賞で全国1位を受賞

株式会社久米設計が基本設計や工事監理を手掛けた「愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所」が、ASHRAEの技術賞において公共施設・コミッショニング部門で第一位に選ばれました。この受賞は、愛知県と大成建設、名古屋大学との共同によるものです。

ASHRAEとは？

ASHRAE、すなわちアメリカ暖房冷凍空調学会は、暖房や換気、空調、冷凍などに関わる個人や団体のための国際的な学会であり、全世界に約55,000名の会員が存在しています。その本部はジョージア州アトランタにあります。毎年、ASHRAE技術賞は、居住者の快適性や室内空気質、省エネルギーに関する革新的な技術や計画を称えるための賞が与えられています。

今年の受賞は、昨年の帯広厚生病院に続くものとなり、2年連続の選出となりました。

愛知県環境調査センター・衛生研究所について

愛知県が進める「環境首都あいち」のビジョンに基づき、愛知県環境調査センターは最先端の省エネルギーや創エネルギー技術を導入しています。この施設の設計と性能検証を実施することで、建物の運用開始から4年後には、net ZEBの実現と大幅なCO₂排出抑制に成功しました。

設計と性能検証

このプロジェクトでは、久米設計を中心として、さまざまな専門家が協力しました。性能検証は、愛知県が発行した設計要件に基づき、近年求められるZEB実現に向けての検証が行われました。特に本施設のZEB達成に向けた技術の選定やコージェネレーションシステムを利用した空調設備が印象的です。

南側には単結晶型の太陽光発電パネルが設置され、室内からの視認性と環境配慮が両立しています。メカニカルバルコニーを使用することで、設備さらに更新性を確保されています。