「TAISHIN100 Standards」が5,000棟超え
2025-01-17 12:58:57

「TAISHIN100 Standards」が登録住宅5,000棟突破、耐震基準の新時代へ

「TAISHIN100 Standards」が登録住宅5,000棟を達成



最近、一般社団法人「耐震住宅100%実行委員会」が提唱する「TAISHIN100 Standards」に適合した住宅の登録数が5,000棟を超えました。この取り組みは、「日本の家を100%耐震に。」を理念に掲げ、全国の208社の工務店や建設会社と連携し、地震リスクの高まる時代において安全な住環境を提供することを目指しています。

地震リスクと過去の教訓



日本は地震の多い国であり、過去の出来事からさまざまな教訓が得られています。特に1995年の阪神・淡路大震災では、多くの建物が倒壊し、その後の建築基準法改正の大きなきっかけとなりました。そして2016年の熊本地震や2024年の能登半島地震では、耐震等級2を満たす住宅でも倒壊する例が見られ、現行の耐震基準の限界が浮き彫りになっています。これを受け、耐震基準をさらに強化する必要性が高まっています。

新たな耐震基準「TAISHIN100 Standards」



「TAISHIN100 Standards」は、これらの過去の震災データをもとに、耐震等級3と構造計算を組み合わせた新たな耐震基準を策定しました。この基準は、地震後も安全に住み続けられることを実現するための具体的な指針として位置づけられています。確固たるデータに基づく形で、建物の耐震性能を高めることを目指しています。

登録住宅の認定と社会的評価



「TAISHIN100 Standards」は、オンライン登録サービスを通じて、木造住宅の耐震基準を認定し、必要に応じて認定書を発行しています。また、建築図書をデータベースに保存することで、新築から中古住宅までのライフサイクルを効率的に管理し、耐震性能の透明性を確保。これにより、住宅市場全体の信頼性が向上しています。さらに、この取り組みは社会的にも高い評価を受けており、2015年の最優秀レジリエンス賞や2023年のグッドデザイン賞を獲得しています。

「TAISHIN100 Standards」のサービス概要



「TAISHIN100 Standards」には以下のような特徴があります:
1. 建築図書保存機能 - 2025年に施行される建築基準法改正に対応し、建築確認申請時に必要な図書を無償で保存します。これにより、住宅履歴の管理をサポートします。
2. 認定書発行機能 - 耐震基準を満たす住宅には、耐震性能を証明する認定書が発行されます。この認定書は、資産価値に直結する重要な要素となります。
3. 安心R住宅への認定移行 - TAISHIN100 Standards認定住宅は、国土交通省が推進する「安心R住宅」制度への移行が可能です。この制度では、耐震性だけでなく省エネ性や耐久性なども含めて評価され、住宅の質向上に寄与します。

団体の理念と今後の展望



一般社団法人耐震住宅100%実行委員会は、2014年に設立以降、この理念をもとに日本全国での耐震住宅の普及活動を続けています。現在の耐震基準では不十分な面があることを認識し、地震が発生した後でも、人命を守る家や町をつくることが使命とされています。

私たちの住環境をより安全に、安心して暮らせる未来へ進めるため、耐震住宅100%実行委員会の活動から目が離せません。今後も「TAISHIN100 Standards」が多くの家庭に利用され、多くの人々に安心をもたらすことを期待しています。


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