医療の未来を切り拓くAI技術の研究発表
国立がん研究センター中央病院と株式会社ロゼッタが協力し、生成AIを用いた治験関連文書の自動作成に関する研究が、2025年2月28日(金)に「日本臨床試験学会 第16回学術集会総会」で発表されます。この発表では、治験業務の大幅な効率化が期待されており、医療現場での生成AIの可能性が広がることでしょう。
研究の重要性と背景
治験においては、多種類の文書が大量に必要となり、その作成やチェックには多くのリソースと時間がかかります。そのため、ロゼッタはこの問題を解決する方法として、生成AIの導入を進めてきました。しかし、治験関連文書の特異性や高い精度が求められるため、これまで汎用の大規模言語モデル(LLM)では対応しきれないケースが多くありました。
ロゼッタは、自社の最先端AI技術を用いて、製薬業界特有の文書処理モデル「Metareal AI LLM2」を開発しました。このプラットフォームを通じて、精度やユーザー体験に特化したカスタマイズが可能となり、治験文書の自動生成が実現されるのです。
発表内容の詳細
発表は、国立がん研究センター中央病院の川端紗智重氏によって行われ、「生成AIを用いた治験関連文書における自動作成ツールの構築」をタイトルに掲げる予定です。開催場所はパシフィコ横浜会議センターです。
開催概要
- - 学会名: 日本臨床試験学会 第16回学術集会総会
- - 日時: 2025年2月28日(金) 9:00~10:30
- - 発表者: 国立がん研究センター中央病院 川端 紗智重 氏
- - 会場: パシフィコ横浜会議センター
- - 詳細URL: 学会公式サイト
本研究によって、医療現場における治験関連文書の質が向上し、業務の負担が軽減されることへの期待が高まります。ロゼッタの取締役、古谷祐一氏は、「本共同研究は、生成AIを活用した治験関連文書作成の精度向上と業務効率化を目指す画期的な取り組みです」とコメントしています。
メタリアル・グループとロゼッタ
メタリアル・グループは、「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」をミッションに、様々な業種に特化したAI開発サービスを提供しています。また、ロゼッタは国内最大のAI翻訳リーディングカンパニーとして、専門文書作成への貢献を続けており、堅牢な技術基盤を有しています。
生成AIによる文書の自動作成は、今後医療分野においても重要な役割を果たすことが期待されており、両社の共同研究はその一歩を記すものとなるでしょう。今後の進展に注目です。