キャセイ決算2024
2025-03-18 16:19:56

キャセイグループの2024年度決算、利益増加を発表!国際ネットワーク拡充へ

キャセイグループ、2024年度決算を発表



キャセイグループ(本社:香港、CEO:ロナルド・ラム)は、2024年度(1月~12月)の決算を発表し、前年に比べて堅調な成長を示しました。特に注目すべきは、純利益が99億香港ドルに達したことです。2023年の98億香港ドルから微増したこの数値は、戦略的な取り組みと市場の回復が影響を与えた結果と言えます。

良好な財務状況



この決算では、キャセイグループ全体の航空会社および子会社が88億香港ドルの純利益を計上しました(例外項目を除く)、これは2023年の92億香港ドルからの減少ですが、全体的には好調と評価されています。特に関連会社の業績が改善し、2023年に発生した損失(16億香港ドル)が2024年には2億8800万香港ドルの利益に転じた点が挙げられます。

会長の声明



キャセイパシフィック航空の会長、パトリック・ヒーリーは、「1000億香港ドルの投資を行い、100機の新機材を導入し、100の目的地へネットワークを拡大する」方針を示しました。この声明は、顧客体験の向上に向けた意気込みを反映しています。最近では、新世代の航空機を導入し、新しいプレミアム・エコノミークラスや最先端の客室を提供するなど、航空輸送と貨物輸送力の強化に取り組んでいます。

貨物需要の増加



キャセイカーゴが2024年に好調な成績を収めたことは、大きなニュースです。特に、電子商取引の需要が急増し、全体の貨物取扱量は2023年に比べ11%も増加しました。これに対して、収益も約3%上昇し、業績を支えています。

旅客数の増加と収益の変化



また、キャセイパシフィックと香港エクスプレスを合わせた旅客数は前年比で30%以上増加しましたが、フライト増加に伴い収益は減少傾向にあります。特に、キャセイパシフィック航空の収益は12%減少し、香港エクスプレスは地域路線の激しい競争を背景に、前年比で23%も減少しています。

長期的なビジョン



キャセイは、プレミアムなサービスと低価格の選択肢を提供するためのデュアルブランド戦略に注力しています。この戦略には、香港エクスプレスの成長を維持しつつ、質の高いサービスの提供が含まれています。キャセイは、業界全体で発生しているエンジンの問題にも対処しながら、効率性を高め、持続可能な収益性を追求しています。

燃料費とコスト管理



また、特徴的な点は、航空機の運航数が増加しているにも関わらず、燃料費が前年比で9%以上低下し、効率的な運用が実現されたことです。このため、1トンキロメートルあたりのコストを4.5%削減することに成功しました。

株主還元と社員報酬



決算発表に伴い、キャセイは株式の買い戻しや配当の支払いを行っています。2024年には1株あたり49セントの中間配当を行い、総額44億香港ドルを株主に還元する計画です。さらに、社員に対してもボーナスや利益還元を行い、従業員の貢献を評価しています。

未来への期待



キャセイグループは、香港を拠点にし、中国と世界を繋ぐ国際航空ハブとして今後も成長していくことが期待されています。2025年には11都市への路線拡大を予定し、さらに多くの都市を追加する計画です。こうした取り組みを通じて、キャセイは顧客と株主により良いサービスを提供し続ける構えです。

最終的に、キャセイグループは航空業界におけるリーダーシップを強化し、持続可能な成長を追求する姿勢を貫いています。これからのキャセイの動向に目が離せません。


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