企画展「書の地形学」
2025-03-27 10:54:20

現代書の再定義を果たす企画展「書の地形学」が開催

現代書の再定義を求める「書の地形学」展に注目



2025年4月25日(金)から5月12日(月)、東京都港区のYUGEN Galleryにて、現代美術における「書」をテーマにした企画展「書の地形学」が開催されます。筆致や言葉の枠を超えて、新たな表現の可能性を模索する本展には、山本尚志、AKIKO、Kazumi Okamoto、田中岳舟の4名が出展します。彼らはそれぞれの独自の手法を駆使し、音や形を作品に込め、文字と風景との新たな接点を探ります。

書くことは、一般的には平面的な行為として捉えられがちですが、「書の地形学」では音や形、名の要素を基に、書が持つ地形学的な視点が再解釈されます。その結果として、立体的に実現された「書」が新たな風景を生み出すのです。

近年、書はその伝統的役割を逸脱し、アートとしての地位を確立しつつあります。この動きの中で、山本尚志が監修を務める「ART SHODO CONTEMPORARY」には、80名を超える作家が参加し、現代アートの中での「書」の再定義に挑戦しています。これにより多くの新進気鋭の作家がその才能を発揮しています。

今回の展覧会では、山本のほか、2024年10月から2025年2月にかけて行われた展覧会を経て選ばれた3名の作家が集結し、伝統的な書の概念にとらわれず、今日的な表現を通じて「書」の可能性を多角的に探求します。

また、企画展に関連したイベントとして、オープニングレセプションが2025年4月26日(土)に18:00から20:00まで行われ、また2025年5月10日(土)には山本尚志氏と美術評論家の清水穣氏によるトークイベントが18:00から19:30まで実施されます。

アーティストのプロフィール



山本尚志

1969年生まれの書家・アーティストで、広島を拠点に活動しています。彼の作品は現代アートの中における書の位置付けを再考し、多様な表現を追求しています。

AKIKO

オノマトペを用いた書の作品を通じて、音と映像を画面に具現化し、言葉の真髄を追求しています。数々の展覧会に参加し、その独特なアプローチが評価されています。

Kazumi Okamoto

書家であり、現代アーティスト。多くの受賞歴を持つ彼女は、日本国内外での展覧会において、独自のスタイルによる作品を発表してきました。

田中岳舟

1990年生まれで、左利きという自身の特性を反映しながら、書の新たな可能性を模索するアーティスト。近年も様々な作品を発表し、注目を集めています。

YUGEN Galleryについて



YUGEN Galleryは2022年に設立され、東京・南青山と福岡・天神に拠点を構えています。「幽玄」という日本特有の美的概念から名付けられたこのギャラリーは、国内外の現代アーティストの作品を幅広く紹介し、アートの楽しみを多くの人々に伝えることを使命としています。公式サイトでは作品のオンライン販売も行っており、世界中の人々にアートの魅力を広めています。

今回の「書の地形学」は、現代書の新たな挑戦がどのように表現されるのか、楽しみで仕方ありません。ぜひこの機会に足を運んで、書の持つ無限の可能性を感じてみてください。


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