5G RedCap対応USBドングルの評価用サンプル提供開始と販売予定について
株式会社ネクスが新たに発表した、5G RedCap(Reduced Capability)対応のUSBドングル型データ端末。この製品はAIやIoT用途をターゲットにしており、評価用サンプルの提供開始が2025年8月から予定されています。
5G RedCapの必要性と市場背景
現行の5G規格は、特にIoTやM2M用途ではオーバースペックな部分が多いとされており、このことがローカル5Gの導入の障害ともなっています。5G RedCapは、IoTアプリケーションのニーズに応えるために開発された新しい通信カテゴリであり、LTEと5Gの間を埋める役割を果たすことを目指しています。
実際、ABIリサーチによると、2024年から2029年の間に5G RedCap対応のIoTモジュールが全世界で8,000万台出荷されると予測されており、日本においても同様の成長が見込まれています。このような背景から、5G RedCapへの需要は今後ますます高まっていくでしょう。
株式会社ネクスの実績
ネクスは2014年からモバイルコンピューティングやM2M/IoTサービスで着実に成果を上げており、累計約60万台の販売実績を誇ります。この新たなUSBドングル製品は、5G化によりAI活用が進むIoT領域での新たなニーズを捉えるための重要な機器となることでしょう。
5G RedCap USBドングルの機能と利用シーン
このUSBドングルは特に、IoTデバイス同士の通信能力を向上させることを目的としています。高コストの通信設備が不要で、少ない電力での長時間通信が可能なため、各種IoTデバイスに利用されることが期待されています。幅広い利用シーンが想定されており、工場の自動化からスマートシティのインフラ整備に至るまで、様々な場面で活躍する可能性が大いにあると言えるでしょう。
今後の展望
この新製品の提供により、通信事業者のビジネスモデルにも変革が訪れるかもしれません。4Gの補完としての需要が高まる中、5G RedCapが持つ独自の特徴により新たなIoTの需要が創出されることでしょう。
今後のスケジュール
- - 評価用サンプル提供開始: 2025年 8月以降(予定)
- - 商用販売開始: 2025年11月以降(予定)
会社概要
株式会社ネクスの本社は岩手県花巻市に置かれていますが、東京にもオフィスを構えており、国内外での通信機器の開発と販売を行っています。5G RedCap対応の製品化が進む中で、今後もネクスの成長から目が離せません。
詳しい情報や最新ニュースについては、
ネクスの公式ウェブサイトをご覧ください。