2027年卒業予定学生の就職意識調査
株式会社キャリタスが2027年3月卒業予定の大学3年生に対して行った就職意識調査が発表されました。調査は2025年11月14日から21日までの期間に実施され、1,010人の学生からの回答が得られました。この調査では、就職活動の早期化が進行している現状や志望業界、インターンシップの参加状況が詳しく分析されています。
早期化する就職活動
調査の結果、学生たちの就職活動やインターンシップへの参加意識が早期化してきていることが顕著に表れました。「3年生の4月から活動を始めたい」と考えている学生の割合は36.4%に達し、全体的に早期選考やインターンシップへの参加意欲が高まっています。特に、70.9%の学生が早期選考を受けたいと回答しており、企業側でもこの早期化には注意が必要です。
志望業界の傾向
11月後半時点での志望業界に関するデータも興味深い結果を示しています。最も多くの学生が希望する業界は「インターネットサービス」で、次に「銀行」、そして「情報処理・ソフトウェア」が続くという順位になりました。このことは、テクノロジーと金融分野に対する学生の関心が高いことを示唆しています。
業界研究の効果
さらに、業界研究において役立つ情報源としては、「業界研究イベント」が42.2%の学生から支持を受けており、次いで「就職情報サイトの業界特集」と「SNS」が続いています。特に、SNSの利用は若い世代にとって重要な情報源として機能しているようです。これにより、学生は自分の興味に合った企業を見つけやすくなっています。
企業選びの重視するポイント
企業選びにおけるこだわりのポイントも浮き彫りになりました。「社風・人」「仕事内容」「給与・待遇」などにこだわる学生は90%以上を占めており、特に働きやすさや職務内容が重視されています。このことは、企業が採用活動においてより良い労働環境の提供に努める必要があることを示唆しています。
インターンシップ参加状況
調査結果によると、インターンシップ等への参加状況も明らかになりました。「1日以内のプログラム」に平均7社が参加している一方で、「5日間」と「2週間以上」のプログラムにはそれぞれ1.6社、1.1社の参加が見られました。全体の74.8%が今後のインターンシップに参加する意向を示しており、特に「12月」と「1月」での参加希望者が多いということです。
本選考受験と内定状況
11月後半時点で、本選考を受けた学生は49.4%で、受験社数は平均3.2社とされています。ただし、内定を得ているのは全体の15.9%にとどまっています。この数字からは、学生が望む企業に内定を得るのが依然として簡単でないことが伺えます。
まとめ
今回の調査結果から、2027年卒業予定の学生たちの就職活動が早期化していることがはっきりと示されました。企業側には、この変化を反映させた新たな戦略が求められます。学生たちが求める条件を考慮し、より魅力的な企業とするための取り組みが今後の鍵となるでしょう。
詳細な調査レポートは、
こちらから確認できます。