直方市が進めるリユース促進と廃棄物削減を目指す「おいくら」連携

福岡県直方市が進めるリユース促進と廃棄物削減を目指す「おいくら」連携

福岡県直方市は、株式会社マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」との協定を結び、2025年7月9日（水）から新たな取り組みを開始します。この取り組みは、地域の問題解決を図るもので、不要品を捨てるのではなくリユースする仕組みを構築し、廃棄物の削減と循環型社会の実現を目指しています。

直方市の課題

直方市ではごみ処理費用が年々増加しており、さらには処分された不要品の中には再利用可能なものが多く含まれていることが懸念されていました。この状況を改善するため、市は市民への啓蒙活動を伴う新しいリユース施策を導入する必要性を感じていました。そのような中、マーケットエンタープライズが提案した「おいくら」によって、両者の互いのニーズが一致し、今回の連携へとつながりました。

「おいくら」とは、不要品売却のための査定依頼ができるリユースプラットフォームであり、自宅での不用品を手軽に査定・比較できる仕組みが特長です。このプラットフォームは、これまでに約130万人以上の利用者を持つ人気のサービスです。

「おいくら」のメリット

直方市では、定期的に戸別収集や指定集積場所における粗大ごみの有料回収を行っていますが、特に大型品や重いものは市民自身が運び出す必要があります。ですが「おいくら」を利用すると、希求すれば自宅内から運び出す出張買取が可能になり、大型商品でも手軽に売却できるのです。さらに、冷蔵庫や洗濯機といった家電リサイクル法対象製品も可能な限り買取の対象となります。実際、依頼当日に買取の受け渡しが行えるスピード感も、この仕組みの魅力です。

2025年以降の展望

直方市は、7月9日午後3時30分頃に市のホームページに「おいくら」の情報を掲載し、直接不要品の査定申し込みを可能にします。この連携によって、市は廃棄物の減量だけでなく、経済性の向上をも期待しています。市民が「廃棄ではなくリユースする」という選択肢を選ぶ機会を増やし、さまざまなニーズに対応できる体制を整えることが目標です。また、リユースへの意識が高まることで、循環型社会の形成が促進されるでしょう。