新しい対話型ゴミ拾いプログラム『うみごme』の取り組み
社会課題の解決にデザインを通じて取り組む非営利法人issue+designが、2025年7月より対話型ゴミ拾いプログラム『うみごme』を開始します。このプログラムは、海洋ごみ問題の一環として、参加者が実際にゴミを拾いながらその背景にある社会的な課題に向き合うことを目的としています。
海ごみ問題の現状
海ごみの約80%は、街で発生したプラスチックごみが河川を経て海へ流出することによって発生すると言われています。この現象は、私たち自身の消費や廃棄の習慣が引き起こすものですが、その真実に向き合うことは容易ではありません。『うみごme』は、私たちが日々生み出す「ゴミ」の実態を知り、対話する機会を提供します。
プログラムの内容
『うみごme』では、参加者たちが実際に拾ったゴミを整理・分類し、そのゴミを通じて私たちの社会に潜む問題を可視化します。具体的には、ゴミを捨てたときの心情やその状況を振り返り、なぜゴミが存在するのか、参加者同士で考えるダイアログを大切にします。プログラムの最後には、個々が見つけたゴミに関する感情を表現し、ゴミとのお別れをする儀式を行います。これは、自分自身の中にある「身勝手な気持ち」を理解し、発見する過程でもあります。
開催詳細
第1期は計5回のワークショップを予定しています。入門編としてゴミ拾い体験と対話を重視したプログラムを4回、実践編として地域での活動に結びつける勉強会を1回実施します。以下はその概要です。
ワークショップスケジュール
日時:2025年7月27日(日)09:30 - 11:30
内容:博多湾周辺でのゴミ拾いと対話
日時:2025年8月2日(土)14:00 - 16:00
内容:松山市内のゴミ拾いとその問題点を考察
日時:2025年8月17日(日)09:00 - 11:00
内容:ZOOMを用いた全国参加型プログラム
日時:2025年8月23日(土)10:00 - 12:30
内容:手賀沼でのSUPゴミ拾い
実践編
- - 日時:2025年9月14日(日)09:00 - 12:00
内容:地域ごとの具体的なアクションプランを考える勉強会(オンライン)
参加方法
参加ご希望の方は、各ワークショップの詳細情報からお申し込みができます。各回のプログラムは地域に根ざしたアプローチを取り入れ、参加者が自身の地域でも海洋ごみ問題に積極的に関わる契機を作ります。
プロジェクトの背景
このプログラムは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環でもあり、目指すのは海洋ごみ問題に対する意識を向上させることです。私たちがこのプログラムに参加することで、海に対する意識を高め、次世代に美しい海を引き継ぐための一助となることが期待されています。
私たち一人一人が海に対してどのように行動することができるのか、『うみごme』を通じて自分自身を見つめ直し、学び合う時間を持ちましょう。未来の海を守るため、あなたの参加をお待ちしています!