カッシーナが贈る60周年記念リミテッドエディションの魅力とは

カッシーナが、ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンによりデザインされたコレクションの復刻60周年を祝うリミテッドエディションを発表します。この特別な展覧会は2025年9月25日より、カッシーナ・イクスシーの直営店舗で展示される予定です。

新しい色彩が加わる

今回のリミテッドエディションでは、象徴的なモデルの美しさを保ちながら、現代の生活に調和する新たな3色のバリエーションが加わりました。ル・コルビュジエらの作品が持つ色の重要性を強調し、赤、青、緑の色調が洗練された素材と見事に調和しています。これにより、コレクションの各モデルが現代的でコンテンポラリーなイメージを持ちます。

デザインの背景

ル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレは、その作品に色彩が果たす役割を重要視していました。彼らの初期プロジェクトから、色は常に中心的な要素でした。特に、エスプリ・ヌーボー・パビリオンやラ・ロッシュ邸などで設計された建物では、色の調和が見られます。また、ル・コルビュジエ自身は建築家であると同時に画家でもあり、色彩の組み合わせに関する研究を常に行っていました。この研究は、バランスの取れた視覚的調和を生み出すことに繋がりました。

シャルロット・ペリアンも、家具デザインにおける色使いに対する深い関心を持っており、彼女が1978年にカッシーナのためにカラーフレーム仕様を導入したことで、この伝統は受け継がれています。

素材へのこだわり

今回のコレクションの各モデルには、フレームの3色に合わせたプレステージな素材感のある張地が採用されています。モヘアベルベットとサドルレザーを使用した快適な座り心地が魅力です。特にサドルレザーは、優れた耐久性と耐摩耗性を持ち、カッシーナの職人によって丁寧に仕上げられています。シェーズ・ロングのヘッドレストには、同系色のレザーが施され、座面との調和がなされています。

カッシーナの歴史的な関係

カッシーナは、ル・コルビュジエらと1964年からの関係があり、彼らのデザインの復刻生産における独占的な権利を取得しています。この関係を通じて、カッシーナはデザイナーの遺族と密接に連携しながら、その革新的なデザインを守り続けています。

カッシーナのモデルは、職人の手作業に基づいた製作から、工業的な生産プロセスへと進化しており、現在ではデザインのアイコンとして確固たる地位を誇っています。