Bioworksがインパクトスタートアップ協会に加盟
京都を拠点とするBioworks株式会社は、2023年に一般社団法人インパクトスタートアップ協会(ISA)に第5期正会員として加入しました。この協会は、「社会課題の解決」と「持続可能な成長」を同時に追い求める企業を支援するために設立されました。Bioworksは、この理念を自身の事業に取り入れ、今後の活動を加速させることを目指しています。
Bioworksのビジョンと新素材PlaX
Bioworksは、「つくる喜びと、着る豊かさが続く、新たな生態系(エコシステム)」をビジョンに掲げています。彼らの目玉商品である植物由来の次世代合成繊維「PlaX」は、今後のアパレル業界における重要な素材として位置付けられています。PlaXはポリ乳酸を基にしたカーボンニュートラルを促進する素材で、環境への負荷を大幅に軽減することが期待されています。具体的には、原料から糸製造までの過程でのCO2排出量を41%削減し、水使用量を90%も削減することができます。
インパクトスタートアップ協会の役割
ISAは、政財官との協力を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。協会に加盟している企業は、社会課題の解決に向けた提言や方針を打ち出し、共に活動することで価値を生み出します。現在ISAには206社以上のインパクトスタートアップが正会員として活動しており、彼らのビジョンを共有し、さらなる成長を目指しています。
Bioworksの参加は、ISAの活動理念と深く結びついており、企業の持つ技術と社会的責任の両面を強化することが期待されます。
環境に優しい素材の普及に向けて
Bioworksは、PlaXの普及を通じて持続可能なアパレル産業への移行を加速させる計画です。2024年から2030年までに増え続けるポリエステルの生産量の約10%をPlaXで代替することを目指しており、様々なファッションブランドとの連携を進めています。
PlaXの特長は、その優れた生分解性とリサイクル可能性です。使い終わったPlaXは微生物によって分解され、焼却時にはCO2の排出量を削減できるだけでなく、有害なダイオキシンの発生も防げます。
Bioworksの未来
Bioworksは、ISAに参加することで他の会員企業との知識の共有や政策提言を行い、自己の事業活動をさらに推進していきます。そして、植物由来の合成繊維を広めることにより、複雑な社会課題の解決を期待しています。
持続可能なアパレル産業を実現するための新たな一歩を踏み出したBioworksの今後の活動に注目です。彼らのビジョンが実現することによって、より良い未来へとつながる希望が見えてきます。今後も彼らの進展に目を向けていきましょう。