日本音楽界に新風を巻き起こす「tiny desk concerts JAPAN」
米国の公共ラジオ局NPRによる人気音楽企画「tiny desk concerts」の日本版が、ついに音源配信をする運びとなりました。待望の第一弾アーティストは、結成から27年を迎える伝説のバンド「くるり」。彼らの音源は、Apple MusicやSpotifyなどの各種音楽ストリーミングサービスで、9月26日から全世界に向けて配信されます。表現が幅広く、独自の音楽スタイルを持つくるりのパフォーマンスを、Dolby Atmos版の臨場感あふれる音源で楽しむことができます。
このプロジェクトは、音楽の新しい楽しみ方を提示するもので、アーティストたちがオフィスの小さな机の前で行うライブパフォーマンスが特徴です。2008年から続く本国版では、ビリー・アイリッシュやテイラー・スウィフト、BTSなどの名だたるアーティストが出演し、多くのファンを魅了してきました。日本版「tiny desk concerts JAPAN」も、2024年春からNHKで放送が始まり、藤井風や稲葉浩志など 豪華アーティストが続々と登場しています。
「くるり」の特別ステージとは?
今年の配信第一弾として登場した「くるり」ですが、彼らは16名のメンバーが集まった最大編成の特別ステージを披露。代表曲「ばらの花」や「ブレーメン」、「奇跡」など、ファン待望の特別アレンジが楽しめる内容となっています。特に、岸田繁が20年にわたりファンであるイタリアの伝説的ミュージシャン、ダニエル・セーペ(Daniele Sepe)とのコラボレーションにより、充実したパフォーマンスが実現しました。
音源配信にあたり、岸田繁は「ずっと念願だったtiny desk concertsへの参加が叶い、非常に嬉しい」とコメント。普段なかなかできないメンバーと一緒に演奏し、フィーリングを共有できる貴重な体験が、多くのリスナーに届くことが期待されています。リードベースの佐藤征史も「普段できない場所での演奏は最高の思い出になりました。音源がDolby Atmosで楽しめるのは贅沢です」と、その喜びを語っています。
音楽の新しい息吹を感じる体験
「tiny desk concerts JAPAN」は、アーティストの生の声を身近に感じることができる新しい形の音楽パフォーマンスを提供します。会場となる小さなスタジオで響く音楽は、アーティストの本質を引き出し、普段とは異なる空間で楽しむことで、新たな音楽の魅力に気づくきっかけを与えてくれます。毎月、NHK総合で放送されるこの番組では、次回9月29日にアイナ・ジ・エンドと向井秀徳が登場予定。詳細な情報は公式サイトでも確認可能です。
ストリーミング限定の配信サービスとしては、Apple MusicやSpotify、YouTube Musicなどがあり、音楽好きには見逃せない内容となっています。今後、様々なアーティストが「tiny desk concerts JAPAN」に参加し、それぞれの音楽スタイルを披露していくことが期待されます。ファンや新しいリスナーにとって、音楽を楽しむ素晴らしい機会が広がっています。
「tiny desk concerts JAPAN」と「くるり」の音源配信を通じ、多くの人々が新しい音楽の楽しさを再発見することを願っています。