パルシステムグループが地域の草の根活動を全力支援
2024年度、パルシステムグループは、地域で活動するNPOを中心に、208団体に対して助成金5,331万5,356円を提供しました。この助成金は、前年に比べて、助成団体数も総額も増加しており、地域団体との連携を深める計画が進行中です。
パルシステムが行うこの助成制度は、不安定な世界情勢や国内の物価高騰といった厳しい状況の中で、地域団体が直面している多様な課題に対して資金的な支援を行うことを目的としています。助成金は、宅配や共済、福祉などの事業から得た余剰金を活用しており、利用者の購買行動が地域への支援に直接つながる仕組みを整えています。
“協同の力”を発揮する国際協同組合年
今年度は、日本各地に10以上の助成制度を持つグループ9組織が協力し、222団体を支援することとなりました。この動きは、まさに国際協同組合年における「協同の力」を象徴しており、地域づくりにおいて市民が広く関与できる活動を後押ししています。
さまざまな支援プログラムが展開されており、たとえば、パルシステム共済連は教育や福祉、健康の分野、パルシステム連合会は産地や取引先を活用した地域づくりを進めています。これにより、利用者同士のつながりを強化し、誰もが暮らしやすい地域を一緒に創っていこうとする取り組みが見受けられます。
2024年度の助成活動事例
助成金の具体的な活用例として、「株式会社小田原柑橘倶楽部」が挙げられます。この団体は、小田原市片浦地区の農家をサポートし、地域資源を集結させて農商工連携による振興を目指しています。「地域振興サイダー」など、地元の柑橘を用いた製品の販売を行っています。助成金を用いて農機を導入したことで、従来の手作業に依存していた作業の効率化が実現しました。
また、耕作放棄地の再生にも力を入れており、みかんやブドウの有機栽培に挑戦しています。これらの取り組みを通じて、地域の農業再生と経済活性化が期待されています。このような草の根活動は、地域の活力の源となっており、これからの持続可能な社会の実現に向けた重要な鍵となるでしょう。
サポートを続けるパルシステム
パルシステムは今後も、地域の生産者や団体との連携を強めながら、誰もが活躍できる社会の実現を目指して進んでいきます。また、2025年には国際協同組合年を迎え、さらなる協力体制の構築や活動の充実が期待される中で、地域活性化に向けた新たな事業が展開されることでしょう。地域の皆さんがつながり、共に育む活動をこれからも支援し、地域全体の発展に寄与していきます。