2025年の社会情勢を見据えたメットライフ生命の調査結果とは

社会情勢と将来への備えをテーマにしたメットライフ生命の調査

メットライフ生命保険株式会社が、2025年の「全国47都道府県大調査」の結果を発表しました。この調査は、日本各地の20代から70代の男女を対象にしたもので、近年の社会情勢の変化やそれに対する人々の意識と行動を探るものです。

相続や介護への備えが喫緊の課題

調査の中で明らかになったのは、団塊の世代が後期高齢者へと進む中で、相続や介護に関する問題がますます現実的な課題になっているということです。調査結果では、「遺産をのこしたい」と考えている人の約60%が存在する一方で、家族との具体的な話し合いができていないという現状が約半数を占めていることが浮き彫りになりました。これは、多くの人が心の中に想いを抱えながらも、実際にはその対策を講じていないことを示しています。

さらに、高齢者の73%にあたる人々が介護についての具体的な話し合いをしていないと回答しており、将来の不安があっても行動には移せていない現状が明らかになりました。

保守的な資産運用の傾向

調査の結果、物価上昇による影響で資産運用の意識も慎重になっていることが分かりました。景気の影響を受けつつ、「攻め」の姿勢から「守り」の姿勢へと意識が変わる傾向が見られます。具体的には、NISAなどの投資意欲が減少し、代わりに定期預金や貯金が増加していることが確認されました。このような資産運用の選択は、経済全体の不安感を反映しているのかもしれません。

若年層のデジタル化と「推し活」の影響

興味深いポイントは、若年層の財布の持ち歩き方やデジタル技術の受容度です。全体の約25%が財布を持たず、特に20代ではその率が40%に達しています。一方で、マイナンバーカードを持ち歩く人は約60%であり、世代間での意識と行動の違いが際立っています。また、生成AIを使ったことがある人が約40%に達しており、特に20代ではその割合が50%を超えるなど、新しい技術への適応が進んでいることも示されています。

さらに、調査の中で「推し活」と資産形成に共通点があることが確認されました。応援する対象に時間やお金をかけることは、人々の金融リテラシーを高める要因になる可能性があるのです。特に若年層の65%が推し活をしており、推し活を行っている人々はより高い資産運用に対する学習意欲をも見せていることが示されました。

まとめ

メットライフ生命による「全国47都道府県大調査2025」は、相続や介護、資産運用に関する人々の意識や行動の変化を如実に示しました。調査結果は、現代社会が直面する不確実性や変化に伴うさまざまな課題を考える上で非常に重要な情報を提供しています。今後の資産形成や社会保障についても、意識改革が求められる時代に突入しています。詳しくは公式ホームページで確認してください。