環境への配慮と美味しさを両立した再生ホップビールプロジェクト
注目のクラフトビールメーカー、VERTEREが新たに立ち上げたビール醸造プロジェクト。このプロジェクトでは、使用済みホップを活用し、環境への配慮と美味しさを両立させた新しいビールを作り出す取り組みが進められています。クラウドファンディングサイト「Makuake」にて出資を募っており、最初の目標金額を大きく上回る支援が集まっています。
VERTEREは東京都奥多摩町に拠点を構え、これまで10年間にわたり、独自のビールスタイルを創造し続けてきました。今回のプロジェクトは、「おいしい」の背後にある「もったいない」という課題を解決し、飲んだ後にサステナブルな選択ができるビールを提供することを目指しています。
プロジェクト立ち上げの背景
ビールの醸造過程では、多くの植物性残渣が生じます。特に麦芽粕やホップ粕はその代表で、麦芽粕は肥料や飼料として活用されることが多いのですが、ホップ粕は十分な栄養を含まないため有効活用が難しいのが実情。 VERTEREでは、これらの無駄をなくすため、使用済みホップの再生とその新たな活用方法を考え、プロジェクトを開始しました。
プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、アロマホップとして知られる「ホップぐるりこ」を使用しています。再生されたホップは香りの特性が活かされ、通常とは違った香りが楽しめるとのこと。醸造長によると、今回は特に3種類のビールが誕生しました。
1.
Sustainable Hop Blonde - 使用ホップぐるりこ100%
フローラルなアロマと蜂蜜の香りが軽やかで、苦味は控えめ。飲み口は爽やかです。
2.
Sustainable Hop Saison - 使用ホップぐるりこ100%
バナナやクローブ、レモングラスの香りが折り重なった味わいで、余韻が楽しめるライトな飲み口。
3.
Sustainable Hop IPA - 使用ホップぐるりこ50%
シトラスやりんごの香りが特徴で、フローラルさとハーブ感が融合しています。再生ホップの力で新しいニュアンスが加わり、爽やかさが際立った一杯に仕上がっています。
これらのビールは、クラウドファンディングの支援者限定のリターンとして提供されます。プロジェクト終了まで残り少ない時間ですが、応援購入を通じて美味しさの裏に秘めた環境への配慮に貢献することができます。
ネクストステップ
さらなるステップとして、ホップだけでなく麦芽粕の活用も考えているそうです。今回のホップ乾燥技術を使って、麦芽粕を食品としてアップサイクルするプロジェクトも着手する予定。これにより、より多くの資源が循環し、最後にはVERTEREから生まれた食材を用いた料理とのペアリングも楽しむことができるかもしれません。
美味しさとサステナブルという二つの側面を強化する今回のプロジェクトに多くの関心が集まっているようです。クラウドファンディングの支援が成功することで、さらなる環境への配慮と革新的なビールの楽しみ方が未来に広がっていくことでしょう。
VERTEREの未来
VERTEREは自然に囲まれた奥多摩町を拠点に、200種類以上のクラフトビールを手がけています。全国のビール愛好家に向けて卸売りも行い、海外への輸出も視野に入れるなど、さらなる成長を遂げています。今後新たにオープン予定のタップルームも注目が集まっており、これからの展開に期待が寄せられています。
このプロジェクトを通じて、楽しみながらサステナブルな商品の選択肢を広げていく試みにぜひご注目ください。詳細情報は「Makuake」プロジェクトページでご確認できます。
プロジェクトの詳細
Makuakeプロジェクトページ
これからもVERTEREの新しい挑戦に目が離せません!