MS&ADの新システム
2025-01-22 11:06:05

MS&ADが金融犯罪対策高度化のための新システムを導入

MS&AD、金融犯罪対策の強化に向けた画期的な新システムを導入



MS&ADインシュアランスグループが「コンプライアンス・ステーション®UBO+」を採用し、金融犯罪対策を高度化する取り組みを発表しました。これは、オンラインで瞬時に実質的支配者(UBO)情報と資本系列情報を取得できるシステムであり、グループ全体がこの新システムを活用して継続的な顧客管理を行うことを目的としています。

導入背景


近年、国際的なAML/CFT(マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与対策)の重要性が増してきており、保険会社もその影響を受けています。特に海上保険の分野においては、間接的に金融犯罪に関与するリスクが指摘されています。そのため、MS&ADでは取引先や代理店のマネロンリスクを正確に評価するために必要な情報を効率的に収集する手段を模索していました。

今回、株式会社東京商工リサーチの情報を活用し、国内最大級の法人情報やUBO情報を瞬時に取得できるシステムの導入が決定したのです。このシステムにより、グループ6社は顧客のリスク管理を徹底し、さらに高度なコンプライアンス体制の構築を目指します。

システムの特長


新しく導入される「コンプライアンス・ステーション®UBO+」は、企業の基本情報に加えて、実質的支配者の情報を即座に表示します。また、UBOと企業の株主の関係を視覚化する「UBOグラフ(資本系列図)」も表示されるため、複雑な情報を分かりやすく理解できるようになります。この機能は、特に法人のリスク評価において非常に役立ちます。

従来、実質的支配者や株主情報を収集するには多大な手間とコストがかかっていましたが、この新システムの導入により、業務効率が大幅に向上することが期待されています。

今後の展望


上記のシステムは、2024年9月から本格的に運用が開始される予定です。特に2028年のFATF第五次相互審査に向けて、より実効性のあるAML/CFT対策を構築する必要があります。このため、MS&ADでは継続的な顧客管理の高度化を進め、コンプライアンス・データラボは技術的なサポートを提供していく方針です。

まとめ


「コンプライアンス・ステーション®UBO+」の導入は、MS&ADにとって大きな一歩であり、金融犯罪対策の強化に向けた強力な手段となるでしょう。これからの業務がどのように変化していくのか、注目が集まります。業界全体のリスク管理が高まる中で、グループ6社は新たな体制を整え、信頼をもって顧客にサービスを提供できることを目指すでしょう。

MS&ADの取り組みは今後も続き、金融犯罪対策の最前線での活動に期待が寄せられています。


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