文楽『妹背山』上演
2025-01-22 12:46:18

吉田和生文化功労者顕彰記念 文楽『妹背山婦女庭訓』が品川・文京で上演!

国立劇場文楽公演「妹背山婦女庭訓」



国立劇場による文楽公演が、再整備期間中でも続けられています。今回は、吉田和生文化功労者の顕彰を記念し、通し狂言『妹背山婦女庭訓』が、品川区のきゅりあん大ホールおよび文京区の文京シビックホールで上演されます。これは、人形浄瑠璃の黄金期を代表する作品の一つで、日本版の「ロミオとジュリエット」とも称される、切なくも美しい物語です。

公演の概要



公演は2月8日から16日と、続いて2月20日から26日までの期間にわたります。構成は3部制になっており、各部は独立して楽しむことができますが、通しで観ることで作品全体の深い価値を体験できる仕組みとなっています。草野心平の詩に見られるような情景が舞台上に末引くその様は、まさに日本の四季が作り出す美しい空間です。特に、第一部では久我之助と雛鳥の恋が描かれ、運命的な切なさが観客の心を打ちます。

物語の背景と内容



『妹背山婦女庭訓』は、元禄時代に書かれた伝統的な作品で、豪族・蘇我入鹿の政治的不正を描いたものです。物語では、互いに対立する家の子供同士が惹かれ合う様が描かれ、愛と裏切り、悲劇が織りなすドラマに見る人を引き込む力があります。

第一部:悲劇的な恋



第一部では、久我之助と雛鳥の方々がそれぞれの家からの圧力に翻弄される姿が描かれています。彼らの愛は、互いの家の家訓や宿命に抗うことができずに、苦しくも美しい関係が展開されます。桜咲く美しい景色とともに、彼らの物語は強烈に展開され、見ごたえのある演目に仕上がっています。

第二部:家族の悲劇



続く第二部では、旧臣・芝六の家族が描かれ、日本の伝説を背景にした物語が展開されます。忠義を重んじ、子供を犠牲にする覚悟を持つ芝六の姿が、涙を誘います。日本の歴史的背景を交えたこの物語は、観客に深い思索を促します。

第三部:運命に抗う娘



最後の第三部では、身分を超えた恋が引き起こす政争の渦に巻き込まれる娘・お三輪の運命が描かれています。彼女が愛を貫く姿が、視聴者に強い感動を与え、物語全体を通じてのテーマが明確に表現されているのです。

吉田和生と文楽の魅力



今回の公演では、文化功労者に顕彰された吉田和生が、特に重要な役割を果たします。吉田は人形遣いとして大変高い評価を受けており、その技術と感性は作品をさらに魅力的にしています。どのように彼が演じるか、その至芸を観ることができる貴重な機会です。

公演情報



  • - 開催日: 2024年2月8日〜16日、2月20日〜26日
  • - 場所:
- きゅりあん大ホール(品川区)
- 文京シビックホール(文京区)
  • - チケット: 1等席9,000円、2等席8,000円(学生割引あり)

この公演は、日本の伝統芸能を体験できる貴重な機会です。文化や歴史を感じる一時を、あなたもぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。吉田和生の素晴らしい演技に触れ、作品の魅力を存分に味わいましょう。


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