映画『えんとつ町のプペル』コラボドレスが魅せた新たなファッションの世界
2026年3月14日に開催された『第42回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 SPRING/SUMMER』において、ファッションブランドecmile.が映画『えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』との特別なコラボレーションステージを披露しました。注目のステージには、女優でモデルの梶原叶渚氏と、彼女の実父である梶原雄太(キングコング)氏が登場し、会場を沸かせました。特に、梶原氏が着用したドレスは、ecmile.の北村風優代表によって制作された“廃材100%”の唯一無二の作品となっています。
特別な舞台裏
このコラボステージは、西野亮廣(キングコング)氏の語りで始まり、親子共演がサプライズで実現。叶渚氏がドレスを纏った姿を披露し、その美しさで観衆を魅了しました。北村代表はステージの終盤に登壇し、そのドレスに込めた思いについて熱く語りました。彼は、ファッションが持つ力を通じて、廃材を新たな価値に変える可能性について触れました。
環境への配慮を形にしたドレス
ecmile.は、ファッション業界における大量生産と廃棄という問題に対して敏感に反応し、今回のプロジェクトはその取り組みの一環です。彼らは「可愛いと思って手に取ったものが、人や地球に少しだけやさしい選択だった」という理念のもと、廃材を利用したドレスを制作しました。このドレスについては、ecmile.の生産工程で出た端材だけを使用しており、新しく製造された素材は一切使われていません。代わりに、糸やファスナーさえも廃材を利用したものです。
ドレスの3つの変化
この特別なドレスは、ランウェイ上で3つの異なるスタイルに変わります。まず1着目は、OPP袋のみで作られたプラスチックドレスです。この素材は本来商品を保護するために使われ、不要になった後は捨てられてしまう運命にあったものですが、魅力的なドレスとして生まれ変わりました。
2着目のドレスは、さまざまな端材やパーツを詰め込んだ、まるで“宝箱”のようなスカートです。このドレスは、“使えなかったもの”を再評価し、奇跡的な美へと昇華させています。最後の3着目は、残反生地を中心に仕立てられたドレスで、裾に様々な素材の端材で作られたリボンが施されています。これによって、多様なストーリーのある素材たちがひとつに結びついています。
共同制作への感謝
この独自のドレスを制作するにあたって、ecmile.は多くの企業からの技術的な支援を受けました。高品質な物流サービスを提供する株式会社オーティーエスや、廃盤となった資材を提供した三洋ライフマテリアル株式会社、アップサイクルブランドのHOZUBAGなど、各社の協力によりこのプロジェクトが実現しました。彼らの支援があったからこそ、多様な理念や技術を融合させた魅力的なドレスが誕生しました。
今後の展望
ecmile.は、今回のプロジェクトを通じて、端材や残反が新たな可愛らしさを持つ存在になり得ることを示しています。これからも、デザインとサステナビリティを両立させたものづくりを続け、ファッションの世界に新しい風を吹き込んでいくことでしょう。
代表の北村風優氏は、「社会課題に向き合う表現として、廃材を使ったドレスの制作は難しい一歩ではありますが、その先にある新たな価値を見出す手伝いをしたい」と語りました。このコラボが未来のファッションに与える影響は、決して小さくありません。