採用管理システム(ATS)の実態調査が示す、企業の人事課題とは?
株式会社ゼクウが発表した「採用管理システム(ATS)利用実態調査2026」が、採用市場の変化と企業の課題を浮き彫りにしました。この調査は、新卒および中途採用を行う企業の人事担当者1,008名を対象に実施され、ATSの導入率やその機能に関する満足度、自動化の実態を明らかにしています。
ATS導入の進展
調査によると、ATSを導入している企業は83.6%に達し、採用業務におけるインフラとして広く利用されていることがわかりました。しかし、ATSの導入が進む反面、自動化の実態には多くの課題が残されています。
自動化の現状とその限界
特に興味深いのは、応募から面接予約までのプロセスにおける自動化の状況です。「ほぼすべて自動化されている」と答えた企業は22.8%に過ぎず、多くの企業が手作業に頼っています。さらに、応募直後の初回面接案内の自動化が行われているのは34.5%のみで、60%近くの企業は部分的またはまったく自動対応していないことが示されています。
高い満足度と残る課題
ATSの機能に関する満足度も調査され、その結果、媒体連携の範囲・精度に最も高い評価が寄せられました。しかし、応募者への自動フォロー(追客)機能の満足度が低いことが明らかになり、企業の採用活動への支持を高めるためには、この機能の改善が急務であると考えられます。
システム選定が業務効率に与える影響
ATSの選定によって、自動化率には大きな差が生じており、最も高い完全自動化率を示した『RPM』は46.4%に達しています。このことからも、適切なシステムの選定が業務効率を大きく左右することが明白です。
今後の展望と必要なアクション
調査から得られた情報をもとに考えると、今後の採用活動では「ATSを導入するか」から「どの程度自動化を進めるか」というフェーズへと移行していくと予測されます。採用担当者は、自社のATSをいかに最大限に活用し、業務の効率化を図るかが求められるでしょう。
次回の採用成功の鍵は、応募者のフォローや初期対応の自動化にかかっています。そして、担当者がコア業務に集中できる環境づくりが、今後ますます重要になるでしょう。
まとめ
株式会社ゼクウが発表したATSの実態調査は、企業が直面する採用管理のボトルネックを明らかにするとともに、どのように自動化を進めていく必要があるのかを示唆しています。企業は今後、ATSを通じて応募者の接点を最適化し、効率的な人材獲得を目指していく必要があるでしょう。