日本マーケティング協会が明らかにしたAIとデジタル技術の活用状況
公益社団法人日本マーケティング協会(Tokyo, 港区)は、AIとデジタル技術のマーケティングにおける活用状況に関する調査を実施しました。このレポートは、日本の上場企業を対象にしたもので、デジタル化が進む現代におけるマーケティングの動向を把握するためのものです。調査は、マーケティング部門が実際にどのようにAIやデジタル技術を使っているのかを明らかにすることを目的としています。
調査の背景
デジタル技術が急速に進化する中、企業はこれらをどう取り入れているのでしょうか?日本マーケティング協会は学術界との協力で、AI活用の実態と意識を探るための詳細な調査を行いました。その結果、AIやデジタル技術の利用がどのようにマーケティング戦略に影響を与えているのかを明らかにしました。
調査内容
調査は主に2つの側面から構成されています。1つは、実際にマーケティング部署で使用されているAI・デジタル技術の詳細な利用状況、もう1つは企業のAI導入やデジタル・トランスフォーメーション(DX)に関する意識や成果の認識です。これにより、今後のマーケティング戦略に向けた洞察を提供します。
注目する調査結果
調査結果は次の3つのポイントで要約できます。
1.
生成AIの利用拡大
85%の企業が文章生成系のAI(ChatGPTやGeminiなど)を活用し、58%の企業が画像生成AI(MidjourneyやSoraなど)も取り入れています。特にアイデア出しや資料作成に使われていることが多いです。
2.
データ分析に留まる活用
AI技術の利用は、主にデータ分析にとどまり、実業務の自動化には繋がっていない企業が多く、今後の課題とされています。
3. 成果を実感していない企業の多さ**
AI導入やDXを行ったものの、約50%の企業は「目に見える成果が得られていない」との結果が出ています。
業界の今後の展望
2023年以降、「生成AI元年」と呼ばれる新しい時代に突入し、多くの企業でAIの導入が進みました。今後は、アイデア出しやコンテンツ生成だけでなく、より高度な業務プロセスへの応用が期待されます。しかし、現時点では、AIやデジタル技術を深いレベルまで浸透させる企業は少ない状況です。単なる補助的な使い方を越えて、業務そのものを再構築するための取り組みが急務となります。
AI活用の進展により、社内業務の効率化や活性化が進むと、より具体的な成果につながり、最終的には企業の競争力の強化へと繋がります。今後も日本マーケティング協会の調査は、マーケティング業界にとって重要な情報源であり続けるでしょう。
調査概要
- - 調査方法: Webアンケート調査
- - 調査時期: 2025年4月10日~2025年6月30日
- - 調査対象: 東証プライム・スタンダード上場企業
- - 有効回答数: 144社
- - 実査: 株式会社Apollo
詳細については、日本マーケティング協会の公式サイトまたは最新レポートをご確認ください。