YKK AP、10年連続で省エネ優良事業者Sクラスを取得!
東京都千代田区に本社を構えるYKK AP株式会社は、経済産業省資源エネルギー庁が実施する省エネ法に基づく「事業者クラス分け評価制度」において、2024年度の提出分で最高評価であるSクラスを取得しました。これは、2016年度の制度創設以来、10年連続での快挙です。
事業者クラス分け評価制度について
この制度は、省エネ法に基づき、一定規模以上の事業者をS、A、B、Cの4つのクラスに分けて評価します。その評価基準には、エネルギー原単位や平均電気需要最適化評価原単位の年ごとの改善目標が含まれます。具体的には、YKK APは2024年度の報告において、エネルギー原単位を年1.0%以上低減する努力目標を大幅に上回り、なんと2.1%の低減を実現しました。また、資源エネルギー庁が進める情報開示にも積極的に参加しており、ウェブサイトを通じて関連情報の公開に努めています。
YKK APの環境への取り組み
YKK APは2021年に策定した「Evolution 2030」において、2030年までに自社のCO2排出量を80%削減することを目指しています。また、2040年にはカーボンニュートラルの実現を目指し、脱炭素化に向けた取り組みを強化しています。
その具体的なアプローチには、製造拠点のスマートファクトリー化やエネルギーマネジメントシステムの導入、さらに工場の照明をLED化するなど、積極的な投資が含まれています。特に注目すべきは、自家消費型の太陽光発電設備の導入で、2025年3月末には再生可能エネルギーの総発電容量が16,200kWに達する見込みです。
ZEB達成と自然エネルギーの活用
YKK APは2024年に竣工予定の新オフィスビル「YKK AP30」では、自然エネルギーを最大限に活用したパッシブデザインを採用し、ZEB(Net Zero Energy Building)の達成を目指しています。これにより、省エネと創エネを実現し、環境に優しいオフィス空間を提供する計画です。
今後の展望
YKK APが進めるこれらの取り組みは、持続可能な社会の実現だけでなく、企業としての責任を果たすことにも貢献しています。環境への配慮が企業活動にどのように組み込まれているのか、その実態を知ることは、私たち一人一人の選択にも影響を与えるでしょう。
今後もYKK APがどのように持続可能な取り組みを進め、一般公衆にどのようにその情報を開示していくのかが注目されます。このように、企業の省エネ活動が社会全体の環境意識を高める一助となることを願っています。